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呪い・祟り

プルプル布顚🍮さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

絶対に食事中にスマートフォンを見ないで下さい。
長編 2026/05/08 13:53 2,551view

高場「あ、すみませんそうでした。本題なのですが、簡単に纏めると十七名の不審死はまさに『死食』が原因です。」

私・輝美・F「……えぇぇぇ!?」

私「ちょっと待ってください!どこにその根拠があるんですか!?」

高場「まず、『死食』が何故誕生したのかです。調べてみると、こんな事が判りました。昔、小屋に閉じ込められている少女が居た。少女の食事は親が持ってきていたが、それは一日に一回、とても少ないご飯だった。その少女は少しでも腹を満たしたかった。だから、『鏡』を見ながら食事するようになったのだ。実際、鏡を見ながら食事すると満腹度が増すという論文がある。少女はそれを行なっていた訳だ。…だが、流石にそれは長く続かなかった。少女は栄養失調で死んでしまった。『鏡』の真ん前で。それから皆、鏡を見ながら食事をすると少女の霊に魂を抜かれると口を揃えて言うようになった、っていう感じです。」

輝美「少女は何故、小屋に閉じ込められたのでしょうか?」

高場「どうやらその少女は精神疾患を患っていたそうで、時々パニック発作を起こしていた。両親はそんな娘を毛嫌いし、小屋に閉じ込めたんですよ。…少し話が逸れますが、Fさんの父方のお祖父様の家はW県ですか?」

F「…ああ、W県O村だけど…」

高場「…小屋に閉じ込められていた少女には兄がいたそうです。そしてその家族の苗字は…『藤間』。」

その途端、Fさんの表情はみるみるうちに青ざめてゆく。

F「は……」

高場「貴方は娘を小屋に閉じ込めた家族の子孫です。『(F)藤間』さん。」

藤間「…だからって、どうすれば良いんだよ」

高場「オカルト研究家の藤間さんなら判るでしょう。」

藤間「…取り敢えず、今日は帰るわ…」

高場「ちゃんと『行なって』くださいね」

藤間さんは鞄を手に取り、高場さんの家から出ていった。

高場「…お二人には謝らないといけない事があります。」

私「何ですか?」

高場「言わなかった…というより言えなかった話です。藤間さんの為に、嘘をつきました。」

輝美「どういう事ですか?」

高場「先程、小屋に閉じ込められた少女の死因は『栄養失調』と言いましたよね。本当の死因は栄養失調なんかじゃないんです。少女はあまりの空腹に耐えられず、鏡を『食べた』。これが死因です。内臓に鏡の破片が突き刺さり亡くなった。そして、警察は十七名の死因を『知っている』。」

私「死因は特定出来なかったんじゃ…」

高場「特定ならとっくに出来ています。…ただ、少し不可解な亡くなり方をしていまして。心臓の血管、冠動脈に小さな鏡の破片が見つかった事です。その鏡には、件の少女の血が付着していた。有り得ない死に方をしていたから警察はこの事を隠蔽していた。更に、少女が精神疾患を患った原因があったんです。この一家はかつて、食事もまともに摂れない位乏しかった。そんな中兄は、人を殺し始めた。殺した人間の金を盗んでたんですよ。そして、人間の死体は……『まともに食事できない位乏しい』家庭だったので、全て食していた…」

私「うっ…」

気持ちの悪い話だ。私は、死体を貪り食う一家の様子を想像して吐き気がした。

高場「そして、兄は妹にも人を殺す様に言った。勿論少女は嫌がった。少女は、兄が殺した人の肉を食しているのを恐ろしく感じていたし、絶対に人の肉など口に入れなかった。そんな妹に兄は怒りを感じていた。兄は無理矢理、妹に包丁を握らせ殺させた。それから少しずつ、少女の精神は壊れていったんです。」

輝美「…つまり、少女が精神疾患を患ったのは兄が原因って事ですか」

高場「まぁ、そうなりますね。…そういえば西野さん、どうしてこの事を調べてるんですか。『ただ少し気になっただけ』とかじゃ無いですよね?」

私「…」

高場「はぁ…だからこういうのは嫌だって言ったんですよ」

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