後かたずけをした後、閉会式もそこそこに、予定の時間よりも早めにボクらは下山させられた。昨夜あまり寝られなかったせいか、帰りのバスの中ではみんなぐったりと眠っていた。
翌、日曜をはさんで、月曜に登校してみるとボクらのクラスは騒然としていた。
後藤先生が亡くなっており、急遽別の先生が担任になることが決められていた。
事故で亡くなったとしか説明されなかったが、事情を知った生徒からすぐに話は広まった。
林間学校で肝試しの際、小高い場所からボクらを見ていた後藤先生は、どうやらそのあと足を滑らせて裏山の方へ転落したらしいのだ。
あの時はあちこちで悲鳴がしていたから、後藤先生がもし落ちる時に悲鳴を上げていたとしても、誰もそれとは気づかなかっただろう。
後藤先生が戻らないことを不審に思った他の先生方が、肝試しルートを捜索し、
遺体は割とすぐに見つかったらしい。
つまり、朝、ボクらが呑気に朝食を食べていた時、すでに後藤先生は遺体となって別室に安置されていたことになる。
後藤先生の生きている姿を見たのは、どうやらボクらの班が最後だったようだ。
肝試しのあの後、先生は裏山に落ちたのだ。
・・・先生、もしかしたらボクらに戻ってきて助けてもらいたかったのかもな・・・。
そんな風に思う。
なぜなら・・・
同じ班だった生徒の家の周りで、
タバコを吸ってぼ~~っとしている大柄な人影が、
時々立っているような気配がするのです。
・・・今も・・・。
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