でも、そんな私にも太陽みたいな人が声をかけてきたんです。
私はずっと陰にいたので、目が焼けるかと思いました。
—
その彼氏というのが、一つ上のサッカー部の爽やかイケメンで。
風みたいに軽やかで、陽のように明るくて。
私の世界とは色が違いすぎて、最初は眩しいより痛いの方が強かったです。
テスト期間中、図書室で彼はよく近くの席にいて。
私は別世界の住人だなぁくらいにしか思ってなかったのに、帰り際に向こうから話しかけてきて。
その瞬間、私の影が少し揺れた気がしました。
そしてすぐに、不幸の手紙が届きました。
知らない先輩から呼び出されて、やっかみが始まって。
クラスメイトにも露骨に避けられて。
話したこともない方々でしたが。
でも初めて彼氏ができたので、嬉しいなんて思わない私でもたぶん浮かれてたんだと思うんです。
浮かれて、沈んで、沈んで、沈んで。
底が抜けて、落ち続けて、気づいたら笑ってました。
あれ、なんで笑ってたんでしょうね。
—
恋愛って、誰かの不幸の上に成り立つんですよね。
私の小さな幸せの裏には、大勢の不幸があって。
勝負事が苦手な私は、勝ったら相手に申し訳なくなるタイプで。
勝ちたくなかったのに、勝たされてしまって。
だから……。やっぱりつらい、ですね……。
彼は優しくて、誠実で、無闇に手でさえ触れようとしないし、必死に話題を探してくれるし。
図書室でホラー小説を借りたりして。
絶対興味ないだろうに、私に合わせようとして。
年上なのに、かわいくて。
彼ね、私をいじめる連中を責めてたの知ってるの。
彼は私にはなにも言わないけど。
やっぱり彼は優しいし、嬉しいんだけど、そんなことをしたら彼にも矛先が向くわけで。
























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