ただ、最近は少し困ったことが起きているそうだ。
ボタンが足りないらしい。
誰も落としていないはずなのに、制服のボタンが一つずつ消えていく。
そして最近、作業台に置かれていた紙片には、こう書かれていたという。
「まだ足りない」
そしてその下に、こう続いていた。
「次は、後ろを向いている人」
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《解説》
※いみがわからない人だけよんでください。
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この言葉の意味は、こういうことだ。
「次は、後ろを向いている人」
これは、
もうボタンでは足りないから、次は人が必要だ
という意味になる。
最初、式場の人たちは「地下の仕立て屋」に仕事を頼むとき、
お礼として 真鍮のボタン を置いていた。
クロスをきれいにしたり、グラスを直したりしてもらったお礼だ。
でも長いあいだ、たくさんの仕事を頼みすぎて、
ボタンだけでは お礼が足りなくなってしまった 。
だから仕立て屋は言った。
「まだ足りない」
そして続けてこう書いた。
「次は、後ろを向いている人」
どういうことかというと、
シューターに紙を落とす人は、いつも 穴のほうを向いている 。
そのとき、背中は 後ろ を向いている。
つまり、その人の すぐ後ろ に、
仕立て屋が立っているかもしれない、ということだ。
そして「次は後ろを向いている人」というのは、
今度のお礼は、ボタンじゃなくて、その人自身になる
という意味になる。