奇々怪々 お知らせ

不思議体験

志那羽岩子さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

ボタンが足りない
短編 2026/03/04 07:28 355view

ただ、最近は少し困ったことが起きているそうだ。

ボタンが足りないらしい。

誰も落としていないはずなのに、制服のボタンが一つずつ消えていく。

そして最近、作業台に置かれていた紙片には、こう書かれていたという。

「まだ足りない」

そしてその下に、こう続いていた。

「次は、後ろを向いている人」

4/4
コメント(1)
  • 《解説》
    ※いみがわからない人だけよんでください。
    .
    .
    .
    .
    .
    .
    .
    .

    この言葉の意味は、こういうことだ。

    「次は、後ろを向いている人」

    これは、
    もうボタンでは足りないから、次は人が必要だ
    という意味になる。

    最初、式場の人たちは「地下の仕立て屋」に仕事を頼むとき、
    お礼として 真鍮のボタン を置いていた。

    クロスをきれいにしたり、グラスを直したりしてもらったお礼だ。

    でも長いあいだ、たくさんの仕事を頼みすぎて、
    ボタンだけでは お礼が足りなくなってしまった 。

    だから仕立て屋は言った。

    「まだ足りない」

    そして続けてこう書いた。

    「次は、後ろを向いている人」

    どういうことかというと、
    シューターに紙を落とす人は、いつも 穴のほうを向いている 。

    そのとき、背中は 後ろ を向いている。

    つまり、その人の すぐ後ろ に、
    仕立て屋が立っているかもしれない、ということだ。

    そして「次は後ろを向いている人」というのは、

    今度のお礼は、ボタンじゃなくて、その人自身になる

    という意味になる。

    2026/03/04/07:36

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。