艶のない髪の毛は半分以上抜け落ちており顔の肉はほぼ削ぎ落ち、全体に黒ずんでいる。
2つの目は洞穴のように落ち窪んでおり、呆けたように口をポッカリ開けている。
そして何より匂いが凄かった。
周辺を数匹のハエが世話しなく飛び交っている。
Sが骸の顔に顔を近づけ、
「M代、調子はどうだ?」と声をかけた。
「、、、、、、、、」
それから物言わぬ骸の口元に耳を近づけ、何度か頷くと、
「そうか、苦しいか、、、
ごめんな、何もしてあげられなくて。
ところで今日は凄い人をお連れしたぞ」と言う。
隣に立つ陰陽師が続けた。
「初めまして、、、
私がM代さんを現(うつつ)の世界に戻しますので、ご安心ください」
─まじかよ
俺は心の中でも突っ込みをいれながら、Sの横顔に視線をやる。
相変わらず険しい表情だ。
陰陽師はSの顔を見て、
「それではこれより始めたいと思いますので、こちらにお座りを」と言った。
言われたとおり、Sは隣に正座する。
それから麻袋から道具を取り出し始めた。
やがて神棚の上には、
三個の鏡、一個の剣、四個の玉、そして色鮮やかな布が一つ置かれる。
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