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呪い・祟り

ねこじろうさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

十種神宝(とくさんのかんだから)
長編 2026/01/01 06:35 858view

思いながら俺は、Sの肩越しに室内を覗き込んだ。

部屋はどんよりとした空気を漂わせていた。

6帖ほどの仏間だが、左手奥の窓にはカーテンが引かれていて薄暗い。

正面壁際には棺のようなものが一つ置かれている。 

そしてその前には神棚が置かれ、上には器があり盛り塩がされていた。

Sが振り返り陰陽師に説明する。

「ご指示のとおりM代は棺に納め、神棚に盛り塩を置きました」

「御協力ありがとうございます。
それではご本人にお目見えさせていただけますか?

恐れ入りますが、棺の蓋を取って下さい」

Sは頷くと棺の傍らまで歩く。

陰陽師と俺も従った。

それから彼は蓋の両端に手を掛けてゆっくり持ち上げていった。

うっ!

強烈な腐敗臭が鼻をつき、俺は思わず鼻と口を押さえる。

そして恐る恐るSの肩越しから棺の中に視線をやる。

瞬時に背筋を冷たい何かが突き抜けた。

※※※※※※※※※※

そこに横たわる白装束に身を包んだM代さんは恐らくもう人ではなく、痩せ細り朽ち果てた骸。

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