ギギぃイイ
と、気持ちの悪い鉄の軋む音が
響いたと思ったら、
ドタン、バン!!!!ジャリジャリッ!
と、奥の方から謎の音がしたそうです
これで女子全員とビビりの男子は逃げて
吉野とその友達の松尾、栗谷という
男3人が残りました。
謎の音ですっかりテンションがあがった
吉野と松尾は、一目散に逃げていく
他のクラスメイトには目もくれずに
別館の中へと入っていきました。
栗谷も、興味こそありましたが
他が逃げてしまったので、自分はどちらに
つくべきか、一瞬迷ったとのこと。
だが、ここで男を見せて、何食わぬ顔で
帰れば、クラスメイトから尊敬の目で
見られるのではないかと、栗谷は
逃げていくクラスメイトの背から目をそらし
吉野と松尾の方を、つまり別館を向きました
だが、その頃には、あんなに仰々しく
音を立てて開いた戸が閉まっていたそうです
すると別館の中から
「うわぁぁぁぁぁあーーー!!!!!
誰か、開けてくれぇえー!!!!」
ガンガンガンガン!!!
松尾が必死になって中からドアを
叩いている声が聞こえたそうです
栗谷が思いっきり力を入れてドアを開けると
ぶわぁとカビのような腐敗臭が
流れ込むようにやってきて、
その匂いを纏って松尾が腰を抜かして
泣きながら這いつくばって出てきました。
そしてその奥には、祭壇のようなものが
ぽつりとあって、その正面で
ぼーっとしている吉野の姿がありました
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 11票























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。