「吉野!!!!帰るぞ!!!!」
栗谷が声を荒らげて半歩別館に
入った瞬間、明確に体を包んでいる
空気が変わった。
全身の毛が逆立つ感覚に襲われて
耳鳴りが感じたことがないほど
脳内で響いたらしいです
自分の体の変化に困惑していると、
奥の方で
ばたん!ばたん!!!!
ばたん!!!!ば
たん!!!!!!!!!!
吉野が手をぶんぶんふるわせて
垂直跳びを繰り返していたらしいです
そして
「ゆかこ、ゆかこぉぉぉぉぉぉーーーーー」
地面に向かって吉野が叫んだ
栗谷が別館の床を見ると
子供の手のようなものが花畑のように
床全体から生えていたらしいです。
ユカコっていうのは床子ってことか
今思い返せば分かるけど、当時は
そんな余裕なかった。と言うと栗谷は
絶叫して、這いつくばる松尾さえ無視して
一目散に寝室に戻ったそうです。
後日、2人は何事も無かったかのように
特別授業に戻っていたそうですが
松尾は時折地面を見てはビクついていて
吉野はぼーっと、授業が終わるまでどこか
上の空だったらしいです。
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