「えぇぇえーーー!!いけず!! これただの出っ腹だったわ!!」と編集長の腹をにらむ。
後ろでリネアがコロコロと笑っている。
「朽屋センパ~イ! お昼ですか? ボクもお供します!」と九郎が駆け寄ってくる。
(コ、コイツ・・・子犬みたいにかわいいな)内心グッとくる朽屋。
4人が向かったのはいつもの町中華シルク〇ードだ。
町中華と言いつつ、ここの目玉はなぜかトンカツだった。
「大将! ボクとこちらの美人に特製トンカツ定食、特上で!」と三上。
「こっちの美人にはないのかよ~~~~~」ぐだる朽屋。
「ないよ! ほら、そこの福神漬けでも食べてなさいな」
「タダのやつかよ~~炎上すっぞ」わめく朽屋。
だが、その向かいでなぜか九郎は静かにじっとリネアを見ていた。
その様子に気付いた朽屋だったが・・・
「あれ?九郎どうしたの??」
「い、いえ、なんでも・・・じゃあボクは日替わり定食で」
「じゃあワタシも日替わりでー。今日の日替わりはロースー丼ね。ロースー丼最高よね、安くておいしい!!」編集長を横目に日替わりを頼む朽屋。
日替わり定食750円、特製トンカツ定食2500円である。
やがて目の前に現れたトンカツに目をキラキラさせるリネア。
「Oh~~~アニメで見たことがアリマース食べてみたカッタヨ」
「どうぞどうぞ、ここのは特に絶品でね。ほらこのソースをかけて・・・」
たっぷりと濃厚なトンカツソースをかける三上。もうデレデレである。
「あと、カラシね。さっぱりするよ」
たまらずさっそく一口いただくリネア・・・さて、お味の方は・・・
(おぉぉ・・・えっ、お肉が、こんなに分厚いのにとろけるように柔らかい・・・そして衣のなんという香ばしさ・・・このトロリとしたソースも、なんてスパイシーで濃厚で、甘く、そしてやや酸味もあって最高!!こんなソース、母国で・・・いえEU内でも味わったことない!!)
「Oh!! ゴット!! イェッテゴット!! スマスキット!!・・・Oh・・・ファンタスティスク」
天を仰いで恍惚の表情になるリネア。
何を言ってるのかは判らなかったが、とてもおいしいと感動しているようだった。
美味しいものに国境はない。言葉が通じなくても見ればわかるというものだ。























kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。