「おお~リネアさん、日本語上手だね~~」声をかける三上。
「ニホンのアニメ大好きで、勉強シマシタ!」
「あぁ、そう~。みなさん、リネアさんはね、スウェーデンのG大学でトランスヒューマニズムの研究にも参加されているそうです。知ってますよね、トランスヒューマニズム。今度ぜひ我々の雑誌でも特集記事を組んで、そこにリネアさんにも出ていただこうと思っています。みなさん、仲良くしてやってくださいね!!」
「はぁーい」
「よろしくー!」
「アリガトゴザマース」
編集部内に歓迎の拍手が鳴った。
フリーの事件記者としてこの編集部に通っている朽屋瑠子、彼女も笑顔で拍手を送っていた。
怪訝そうな顔をしていたのは、編集部アシスタントとして働く九郎丸レンである。
朽屋にそっと耳打ちする。
「朽屋先輩・・・あの、なんですか?トランクスがどーたらって?」
「ほら、アレだよ、知らない? 信じるか信じないかは、あなた次第です! ビシっ!! ・・・ってやつ。見たことない?」
「えっ・・・ないです・・・お笑いかなんかですか?」
「いや、そのなんというか・・・テクノロジーの力を使って人間の限界を超えようって言う思想で、最終的に人類のアップグレードをして宇宙人とも対等の存在になるとかいう、そんな研究だよ」
「うわーー、編集長が好きそうなヤツだ~~~」
そんな話をしていると、ツカツカとリネアがやってきた。
「リネアです。ハジメマシテ」
握手をするリネアと朽屋。
「はじめまして、朽屋瑠子といいます」
「Oh、クッチャルコ・・・さん」
「くーちーや、くちやるこです。よろしく」
つづいて九郎。
「九郎丸レンって言います。レンちゃんでいいよ」
「リネアです。リンでOKヨ」
握手を交わした九郎は、なぜか一瞬ビビっと電気が流れるような、そんな違和感を感じた。
その手の感触を確かめながら、去っていくリネアの後ろ姿をしばらく眺めていた。
「どうしたの九郎?」問いかける朽屋。
「・・・」しばし沈黙する九郎。
「ははぁ~~~ん、九郎もあーゆー金髪碧眼のお姉さんが趣味なわけ??」
「ななな、なに言いますか、ボ、ボクは朽屋先輩一筋ですから」
言いながら赤面する九郎。一応、女の子である。























kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。