ダンタリオンのいくつもの顔が次々としゃべりだす。
まるで一人で会議でもしているかのようだ。
テーブルに一人の女性が映し出される。金髪碧眼の若い女性だ。
「そこのライオンと犬っ!!・・・貴様らに汚名返上のチャンスをくれてやろう」
「この女の顔をよく覚えておけ」
「ハ、ハイ!!」
「名はリネア。リネア・マヤ・ニストロム(Linnéa Maja Nyström)だ」
「スウェーデンのヨーテボリにあるG大学の学生だ」
「こ・・・この女をどうするので?」
「誘拐してくるのだ。ここへ・・・いいか、傷一つ付けずに、生きたまま連れてくるのだぞ」
「丁重にな」
「なぜこのような女を・・・」質問するライオン。
「お前たちが知る必要はない。が、一つだけ教えておいてやろう。この女に朽屋瑠子を暗殺させるのさ」
「フフフ」
「アハハ」
不気味に笑いだすダンタリオンの顔たち。
(なんて恐ろしい悪魔なんだ・・・)そう思うドーベルマン。
(魔界一の情報通というのはまんざら嘘でもないらしいな・・・)と内心思うライオン。
2人は静かに後ずさりしながらダンタリオンのいる部屋から出て行った。
・・・・・・・・・・・・
・・・数か月後。
UFOとキャトルミューティレーション専門のオカルト雑誌
「月刊モー」編集部に、金髪碧眼の女性が立っていた。
編集長ヴィンセント・三上が彼女の事を紹介する。
「え~、今日からしばらくの間、臨時の嘱託として働いていただきます、リネアさんです。では、自己紹介お願いします・・・日本語大丈夫ですか?」
笑顔で頷く女性。
「ニホンの皆さん、コニチワ。ワタシは、リネア・マヤ・ニストロムです。スウェーデンからやってキマシタ。コチラのボス、ミスターヴィンセントのごこ・・・ご・・・厚意で皆さんと一緒に働くキマス!!ヨロシックオネガシマース」
編集部内に拍手が鳴り響く。背が高く。金髪青眼のファッションモデルのようなリネアを前に、編集長のヴィンセント三上もニッコニコである。





















kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。