先ほどの戦闘時にはヒドゥンに意識を乗っ取られ、自分は少し離れたところに立ってその様子を何もできずに見ていたのだと語った。
よく多重人格障害を患っている人がこんな話をする。
心の中心にステージがあって、いろいろな人格が入れ替わり立ち代わりそのステージに立つ。
そのステージに立った人格が、表に現われるのだという。
リネアは今しがた朽屋と戦ったシーンも、まるでテレビでも見ているかのように感じていた。
「タスケテ、朽屋・・・ヒドゥンがまだ私の中にいる・・・!」
人の体内奥深くに逃げ込んだヒドゥンをどうやって引き摺り出すのか・・・
朽屋はふと、高校時代の事を思い出していた。
当時、神永澪という少女の体内に悪魔が巣食っていたことがある。
当時の先生でもあったルーカ神父が教えてくれた悪魔の倒し方・・・それは・・・
①憑りつかれた人間の心臓に杭を撃ち、人間ごと殺す。
②術者の血液を吸わせて霊力を送り込み魔物を除去する。
③憑りつかれた人間に術者がキスをすることで②と同じような効果を得る。
「③だな」朽屋が独りごちる。
「なんです③って」九郎が問いかける。
「つまり、私が今からリネアにキスしてだな」
「ええーーーっ!!」驚く九郎。憤慨。
「いや、しゃーなしやから、しゃーなし。これで魔物を除去するんやから」
「そんな~~~~~~~」憤マンやるかたない九郎。
「いいから、九郎はリネアが暴れないように、体押さえといて」
「マジですか~~~~」
縛られているリネアの肩をがっしり押さえる九郎と、リネアに体を合わせてくる朽屋。
しかも下着姿である。誰かに見られたら一巻の終わりのシチュエーションである。
「リネア、今からキスするから、じっとしててネ」
朽屋がASMRばりにリネアの耳元でささやく。顔を赤らめるリネア。
「し・・・舌は入れないですよね!?」泣きそうな九郎。
「入れます」
「うわ~~ん」
「んん・・・」九郎が泣いてる間にもう突入が始まっていた。
くちゅ・・・
ちゅぱ・・・
ぴちゅ・・・
























kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。