目をつぶって感度を上げていく朽屋・・・(こ、これは・・・確かに・・・)
朽屋もこのような方法は初めてだったが、確かにリネアの体内、精神の部屋の中までスキャンしていけるのが感じられた。朽屋自身は自分の体の隅々までを自分でコントロールできる「バイオ・フィードバック」という術を使えるのだが、それと同じような感覚で、リネアの体の中を自由に見ることができた。
「も、もうええでしょう!!」九郎が叫ぶ。
一旦キス終了。
「はぁ・・・はぁ・・・」リネアが顔を赤らめて汗ばんでいる。息が荒い。
「あと少し、あと少しで到達できそうな気がする・・・もう一回だ!」
「えええ~~~!!」
九郎の叫びも置いて、二回戦突入。
「んんっ・・・」
「姐さん!! 手の位置!! そこダメ!!」九郎のジャッジが入る。
次の瞬間
(いた!コイツだ!!)
朽屋の目がカッと見開く。
何かを噛んだまま、それをリネアの口から引っこ抜いた!
ズルズルズルーっと一気に引き出されたそれを、朽屋はぺっと吐き出した。
そこにいたのは、まばらに毛の生えた薄茶色い芋虫のようなもの。
粘液で体がヌラヌラと光っている。
「くそ、ここまでか」勝てる見込みのなくなったヒドゥンは素早く畳の上を這って逃げた。
「あっ!!待て!!」九郎がナイフを持って追う。
逃げるヒドゥンにナイフを投げつける!! 命中・・・と思ったが、人間の投げた通常のナイフでは魔物をたおすことはできず、そのまま素通りしてヒドゥンは壁の中に消えて行った・・・。
「やったか!?」朽屋が背中越しに声をかけて来た。
「うっ!!」突然苦しみだす九郎。
「うわぁぁぁぁぁ!!」布団の上に倒れ込み、ジタバタともがき苦しむ九郎。
「九郎!! 大丈夫か!!」あせる朽屋
「アイツ、今度はボクの体に・・・入って・・・きた・・・」
苦しそうな顔をする九郎
「なんだって!! 待ってろ九郎、今助けるからな!!」朽屋が九郎の体に寄り添う。
「早く・・・キ・・・ス・・・して・・・(ワクワクテカテカ)」
「・・・・・・・・・(-_-)・・・九郎~~」























kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。