転校生は呆れ果て「もういい、アンタらに聞いた俺が馬鹿だった」と敬語を止めて吐き捨てて交番を後にしました。
交番を出て数メートルほど歩いた時、彼の横を何かが掠めて近くの路上に落ちました。
それは中身が残った酎ハイの缶でした。
振り向くと警官二人が馬鹿笑いしており、「二人のどっちかが投げたんだ」と直感したそうです。
彼はこれ以上警官達に関わるとろくなことがない、と財布を諦め、駅に直行して帰宅したそうです。
幸いにも財布は駅前ではなく中学近くで落としていたようで、市の警察本部から財布内の学生証経由で電話が来て、中身も含めて無事に取り戻す事が出来ました。
本部に財布を受け取りに行った際、彼は駅前の二人について苦情を入れようとしたそうですが、「その二人についての苦情は受理できないし、注意もできない」という旨を遠回しに伝えられ、モヤモヤしたまま過ごさざるを得なかったそうです。
それから2年ほど経ち、彼が転校する直前にはもうその警官たちは居ませんでした。
いつの間にかその二人より若く、真面目そうな警官に代わっており、その頃には治安は完全に回復していました。
そのことから、彼は「あのバカ警官二人が文字通り何一つ業務をしなかったからあんなに治安が悪化したのでは?」と思ったそうです。
高校卒業後、私は地元を離れ、彼は再びその繁華街の近くに戻り、それぞれ別の大学に通いました。
大学2年になったころ、彼から怒りのLINEが届きました。
それはとある地方紙の電子版の記事のURLで、「こいつがあの酔っ払い毒霧警官2だ」と彼のコメントが付いていました。
記事のタイトルは「地元を愛する真面目なお巡りさん」のような物で、そこには「○○市警察本部付△△□□警部補」というような名前と所属も書いてありました。
私が「なんでそんなゴミ警官が本部付きの警部補になれたんだ?」と返信すると、「こいつ『△△』って苗字だろ。これな、この辺りの有力者の一族のなんだよ。議員とか神社ともすっげえ関係が深いんだ。多分市長より権力は上だよ」と返ってきました。
そこで私もやっと「ああ、コネで入ったのか。警官1も親族か腰巾着かも。だからあんな勤務態度でも苦情が来ても懲戒にならず、出世までしたのか」と理解しました。
そして、そんな警察官としての適性も心構えも、人としてのモラルさえ持ち合わせていないような人物がそれなり以上のポストについていることに恐怖感さえ覚えました。
























創作なんだろうけど、でも普通にありえそうな話でもあるね。国内外どこであろうと悪党は当たり前に存在するから。
外国人ばっかり批判されるけど日本人の品性だって大したものじゃないよ。
創作すぎるわ
流石にリアリティ無さすぎて冷めるわ