ということは、私があの時出くわした祈りを捧げていた老婆は、既に娘を殺害していた殺人犯だったのです。
あの時、あれ以上口論になっていたら自分の身も危なかったかもしれない、そう思うとぞっとしました。
だからあの時、「警察を呼ぶ」と言ったら立ち去ったのか、と合点がいきました。
確かあの時、「娘が幸せでありますように」のような願い事を言っていたと記憶しているのですが、自分が手にかけた娘の幸せを願うのはなぜなのか、背筋が凍るという表現の通り、全身に悪寒が走りました。
心霊現象などではないですが、私の体験した中で一番怖い話です。
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