この防空壕を使ったのは教師たちで、学童は全部疎開させていたのです
戦後、昭和三十年代に壁を作って塞いで扉をつけた。
不思議な事に、先生からそういう話を聞いた後に下駄箱は正門に移され、生徒は全員
正門から登下校するように規則が変わりました。
そして、防空壕の場所は壊され裏門には鍵が掛けられたのです。
わたしたち子供が知ったのは、数人の教師でこの防空壕を立ち入って調べた事実と
その後、すぐに立ち入り禁止となった事、火鉢の横に積んであったのは座布団ではなく
防空頭巾だった事、そして警察が来たことでした。
「死体があったんじゃないか?」と子供たちは思いましたが先生が教えてくれることは
ありませんでした。
ある先生だけが「子供の防空頭巾がたくさんあったんだよ」と教えてくれただけでした。
「お・み・ず」と言う声は明らかに「女の子の声」だったと聞いた友人は言いました
もしかすると「いじめ」で閉じ込められた子供が死んでしまっていた。のかもしれません
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