歌手活動をしている友人、美希さんから聞かせて頂いた体験談。
美希さんは歌や朗読を主にライブを定期的に行っている。
コロナ禍に入り、リアルでのライブ活動が開催しにくくなってしまっていた時期のこと。
とあるレンタルスペースを借り、配信準備から歌、裏方から表方まで全てをひとりで担当する無観客ライブを開催することにした。
滞りなくライブは進み、トラブルが起きることもなく配信が終了。いつも見にきてくれるファンの方へ挨拶を済ませた後、ライブ配信を見てくれていた母親から気になることを言われた。
「お疲れ様ー!途中で着替えてたけど、スタッフさんの前なのに大丈夫だった?」
「わたし、ひとりだけだったよ?」
「あれ?隅の方にずっと屈んでたメガネの人、スタッフさんじゃないの?」
配信越しの母親にはしっかり見えていたメガネの人。もちろん、その場にそんな人は居なかった。
ただ、少しだけその人物には心当たりがあった。そのレンタルスペースのオーナーだ。
「生き霊?が見にきてくれたのかもしれない!だからわたし、生き霊に着替え見られてた!」
美希さんの明るい人柄が伝わる口調で、そう語ってくれた。
(※仮名を使用しています)
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