もう一人の警官がトンネル入口辺りを動き回りながら、辺りを確認している。
そしてあらかた終えると、助手席に乗り込んできた。
「明日の朝から地元の消防団と共同で捜索をしていきますので、今日のところはお引き取り下さい。
絢子さんの身内の方には、私どもの方から連絡いたします」
雨もひどくなってきたので、その日是枝はそのまま帰った。
※※※※※※※※※※
あれから警察は地元の消防団十数人と一緒に、トンネル周辺の捜索を続けているが、絢子は見つかっていない。
是枝も昼間に一人で何度かトンネルに行き探したが、ダメだった。
━いったい、どういうことなんだろうか?令和のこの時代に、こんなことがあるのだろうか?
これでは、まるで「神隠し」じゃないか
大学の講義のときもバイトの最中も、是枝の心の奥から絢子の姿が消えることはなかった。
※※※※※※※※※※
そして、あれから一週間が経った日曜日のこと。
その日是枝は講義もなかったので、夜までコンビニのバイトをする。
仕事を終えアパートに帰ったときは、夜の十一時を過ぎていた。
翌日、朝一から講義だった彼は早めに床についた。
そして暗い天井を眺めながら、ウトウトし出した時だ。
ピピピピピピ!ピピピピピピ!
突然、枕元の携帯が鳴りだした。
━誰だ、こんな時間に?
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ねこじろうさんの作品のファンです。以前のサイトがなくなってから探してこのサイトでやっと見つけました。
今後のご活躍を楽しみにしています
怖話の頃からの読者の方ですね
わざわざ来ていただき、ありがとうございます
現在はこちらのサイトに作品をアップしております
今後もあげていく予定ですので、また時間のある時とかに読んでいただくと、光栄です
━ねこじろう
めっちゃ怖くて面白い
怖がってもらえ、光栄です
─ねこじろう