駅から私が住んでいるマンションまでには、少し距離があって、お墓を通る道にある。
昼でも十分怖いのに、夜、帰るごろにはホラー映画並みの迫力がある。
そして、ある日のことだ。
いつものようにマンションに帰っているとき、お墓のあたりで後ろに誰かいる気がして、
振り返ると、そこには、青白い生首が浮かんでいたのだ。
生首はどんどん私に近づいてくる。
腰が抜けて何もできずに生首が近づいてくるのを見て、私はほっとした。
それが生首じゃないと思ったからだ。
生首みたいだったのは、歩きスマホをしていた若者だったのだ。
スマホの画面に顔だけが照らされて生首が浮かんでいるように見えたのだ。
腰を抜かしてその場にへたり込んでいる私を無視してそのまま通り過ぎて行った若者に、私は
別の意味でぞっとした。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 8票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。