夜遅く、静かな部屋の中、灯りはスマホの画面からしか漏れていなかった。和也はベッドに横たわりながら、何気なくSNSをスクロールしていた。その時、突然、知らないアカウントからメッセージが届いた。
「あなたを見てる。」
和也は最初、友達のいたずらだと思ったが、返信してみることにした。
「誰?」
しかし、返事は来なかった。少し気味が悪くなり、彼はアカウントをブロックした。だが、それで終わりではなかった。
翌日、和也は仕事中に再びそのアカウントからメッセージを受け取った。
「あなたを見てる。」
今度は画像が添付されていた。それは和也の部屋の窓から撮られたもので、カーテンの隙間から誰かが覗いているようだった。驚いた和也は急いで家に帰り、部屋中を見回したが、誰もいなかった。
夜になると、再びメッセージが届いた。
「あなたを見てる。」
このメッセージとともに、今度は和也がベッドに横たわってスマホを見ている写真が送られてきた。和也は恐怖に震え、警察に通報したが、犯人の手がかりは見つからなかった。
次の日、和也のスマホは壊れた。すぐに新しいスマホを買いに行き、以前のメッセージを思い出さないように努めた。
しかし、夜が来ると、新しいスマホにも同じメッセージが届いた。
「あなたを見てる。」
和也はスマホを投げ捨て、逃げ出そうとしたが、どこに逃げても、メッセージは追いかけてきた。
「あなたを見てる。」
最終的に、和也は自分が見られていることに気づいた。スマホは彼を見ているだけではなく、彼の魂を捕まえていたのだ。和也の姿はもう存在しなくなり、スマホの中に取り込まれてしまった。
今では、誰かが和也のスマホを見つけると、そこには一つのメッセージが表示される。
「あなたを見てる。」
























名曲とされるポリスの「見つめていたい」の歌詞の内容が、実は「四六時中、あなたを見てる、監視してる」 ってことに気づいてるやついる? いねえよなあ? ( ゚□゚)
豆知識( ´∀` )