男は舌打ちをして自分の車に戻って乗り込むと、走り去って行った。
俺はその場に取り残されたが、男がいなくなって安心したからか、何とか立ち上がって自分の車へ戻ることができた。
座席に座ってエンジンをかけて時計を見ると、とっくに12時を過ぎていた。
スマホで自宅までのルートを検索して、最短距離で寄り道もしないで帰る事にした。
自宅に着くころには、もう深夜1時を過ぎていた。
(何だか大変な事になった一日だったな…)
そんな事を忘れるようにシャワーを浴び、ビールを冷蔵庫から取り出した。
ニュースでも見ようとパソコンを立ち上げビールを飲み始めた。
(そうだ、さっきの店って結局どんな店だったのか…?)
忘れようとしてもかえって店の事が気になって「○○堂」について色々と検索してみた。
結局分かったのは、その店はいわゆる「ハッテン場」だという事だった。
出会う合図は「お互いに女物の下着とネグリジェを着用して深夜12時に店に来る事」だそうだ。
俺は確かに違った。
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笑える?
恐怖と笑いは表裏一体で、ホラー映画で笑う事もあります。
しかし、この本人にとってはとても恐ろしい体験で、とても笑い事ではありません。
作者より
まぁ、他人事としたら笑えるけど、自分ごとにしたら笑えんかも…。
後、事実としてガタイがいいおっさんに襲われるのもね…(笑)
逞しい男性の女装。あまり似合っていなかったんだろうな。ちょっと笑ったけど、何されるか分からないから出くわしたくないな。