代わりさん。
投稿者:かたまり (3)
短編
2025/02/04
07:55
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コツコツコツコツ
「うぃー…さみーな、酒でもかってこうかな
…あ、金もうなかったわ…ちぇっ」
コツコツコツコツコツ…
「後ろから誰か来た…まぁどうでもいいか」
コツコツコツコツ
コツコツコツコツコツコツコツコツ
コツコツコツコツコツ
「…ーちー!…わ…ー!!」
「んだようるせぇな…」
後ろから声がする、酔っ払いか?
「…こ…ん……ー!わ…!」
「こん……!に……ち……ー!」
「こんに…ち……わ…!!」
「なんだうるせえな」
後ろを振り返る、
「こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!」
ギョッとした、田中さんだった
でかい口を開けてこんにちわーって…。
その時俺は歌葉鈴さんを思い出した
こいつだ、絶対こいつ
怖かった、怖すぎる。俺は逃げ出した。
「こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!
こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!
こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!こんにちわー!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
どれだけ走っても逃げれなかった
途中で俺は転けて捕まった
「あ……もうおわりだ……」
…………
…………
目を開けると何ともなかった
怖い感情もなかった。
やっぱり、田中さんは歌葉鈴さんなのかもしれない
でも、幽霊ではないはずだ…
だって俺生きてるし…!
そうだ、明日お払いいこう
キモい女にストーカーされただけだ、そうだ。
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