奇々怪々 お知らせ

かたまりさんによるにまつわる怖い話の投稿です

代わりさん。
短編 2025/02/04 07:55 457view

俺の住む近所では、「歌葉鈴さん」(かわりと読む)
っていう幽霊?がいるそうだ。
その話を聞いたのは俺がよく行くバーのマスター
からだった。
「歌葉鈴さん?そんなのいねーだろ」
「いるとかいないとか…そんな話をよく聞いたよ」
「歌葉鈴さんねぇ…巨乳かなぁ?w」
「呪われるよ…w」
阿呆クセェ、どーせ小学生の嘘が回っただけだよ
俺は会計して道を歩く、明るい繁華街を
抜けて人けのない道に進み続ける
「うぃー…さみーな、酒でもかってこうかな
…あ、金もうなかったわ…ちぇっ」

コツコツコツコツコツ…

「後ろから誰か来た…まぁどうでもいいか」

コツコツコツコツ
コツコツコツコツコツコツコツコツ
コツコツコツコツコツ

何だが気味が悪かった、だって、ずーっと
離れねぇんだよ、足音が。
そういえば、歌葉鈴さんっていうのは…

後ろから付いてきて、追い付かれたら
自分が、歌葉鈴さんに…。
「あのー…すいません」
「ひっ!?!!」
後ろを向けば化け物とかじゃなく
そこらの女だった、情けない声出しちまった
「ハンカチ落としましたよ?」
「えっ、あぁ…どうも、さーせん」
「今日ホント寒いですよね、風邪引かないように
気をつけてくださいね。」
「あ…はい、どーも(笑)…って貴方は…
もしかして隣の部屋の…?」
「あっ、気づいてくれたんですね
このまま家に帰られるんですか?
なら一緒に帰りませんか…?」
隣の部屋の田中さん、胸はちっさいけど
若くて綺麗だ、もちろん一緒に帰る
世間話しながらただ家に帰る
アパートの前まで着いたら、俺は田中さんに
腕を掴まれた
「あの…っ!良かったら連絡先交換しませんか?」

「えっ!?いいんすか?ぜひ…!」
うひょーw可愛い女の連絡先ゲットだぜぇw
この人が俺のお嫁さんになるのかなぁw
なんてキモいこと考えながら、その日は終わった。
そして俺はその日から田中さんとよく
挨拶をする様になった、でもその日から…。
田中さんはおかしくなった。
ある日の夜中
ドンドンドンドンドン!!!!
「うお!?またかよ…!」
田中さんは夜中に壁を叩くんだよ
「〜〜〜!!!〜〜〜!〜!!」
そう言う病気だったのか…?
うるせぇやつだな…
何度注意しても「ごめんなさい…気を付けます」
ばっかりだ、もうめんどくせぇ、挨拶もやめた。
朝、コンビニに行こうと外に出ても
「あ、こんにちわ」
「…ども」
適当になった。また俺はバーのマスターに
会いにいく。自然と田中さんの話は出なかった
その日の帰り、夜だからか肌寒くて
防寒具を持ってこなかったのを後悔した。

1/3
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。