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ヒトコワ

かたまりさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

息絶えた虫と紙だけが詰まってる
短編 2025/02/03 16:43 2,035view
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小学4年生の時、俺は結構な悪餓鬼だった。

女子の筆箱を隠したり、先生の背中に

こっそりテープを付けたりした。

夏のクソ暑い時期、転校生がきた。

田舎の方から来た、母子家庭の貧乏くさい女の子

俺はイジメ倒してやろうと考えた。

「おい!お前臭ない?w」

「え?そうかなぁ…(笑)」

今でも覚えているぐらい、ずーっとニコニコしてて

目に光は無いし、「にたぁ…」っと笑う顔が

気持ち悪かった。

「うわー!なにこの筆箱!!」

「あ…それママに作ってもらったの」

「きったなー!捨てといたるわ!」

「え…!やめてよぉ…(笑)」

「あー!また俺君〇〇ちゃんイジメてる!」

(俺君は俺の事 〇〇ちゃんは転校生の事)

「うっさいねん!ブース!」

「うぇーん!先生ぇぇ!」

「あー!俺君が泣かした!」

「知らんしー!」

女子の野次馬が集まってきて、めんどくさくて

逃げた、それから毎日転校生をイジメたが

ずっとニコニコニコニコニコニコニコニコ。

全く泣かないし怒らなかった。

俺もだんだん熱が冷めてきて、ものを奪ったり

話しかけたりするのをやめた。

そういやイジメに夢中だったが

転校生はいつもボロボロの服で汚かった

だから周りにもあまり好かれてないし、

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コメント(1)
  • こわ

    2025/02/04/14:47

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