良輔は猛烈にこみ上げてくる吐き気に思わずトイレにかけこむと、一頻り戻した。
それからしばらく便座の前で跪きぐったりしていたのだが、ようやく立ち上がり振り向いた時だ。
全身が総毛立った。
廊下にいつの間にか愛美が立っている。
右手に刺身包丁を握り、あの笑みを浮かべながら呟く。
「早かかったのね。
きききーきーきーーきー、、、」
その両目は細く吊り上がり左右の黒目は各々違う方を向いていて、口からは白い泡が垂れていた。
彼は脳裏に昨晩テレビで見た猟奇殺人の女の顔が浮かび、両膝が小刻みに震えだす。
━逃げないと、、
そんな心の叫びとは裏腹に、良輔の体は金縛りになったかのように動かなかった。
【了】
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ねこじろうさん大好き
ひぇ〜
いつも通りゾワっとする話でした!
あの天ぷらはゴk…
イヤァァァァァァァ!!
皆さん、様々なコメントありがとうございます
創作の励みになります
━ねこじろう
何かに取り憑かれとったね愛美も女も
それにしてもgoキ◯リ食べるなんてよく気付けなかったな・・・
まあ、この天ぷら何?ぐらいで何かには感づいたけどね・・・
コメントありがとうございます
ゴキブリの足ですからね。
気付かないかも
━ねこじろう