ピンポーン
「高橋さん、突然すみません。201号室の佐々木ですが。」
「あら、佐々木君どうしたの」
出てくれたのは、高橋さんの奥さんだった。
僕は先日、屋根裏で見つけた奇妙な絵のことを話し、実際に絵を見せた。
「え、これって、、、」
「ちょっと!あなた~~~!」
絵を見たとたん、驚いた表情をして旦那さんを呼び出した。
「おいおい、これ菊池君じゃねえか?」
「そうよね、でもどうして、、」
高橋ご夫妻は、この絵に描かれている青年を知っていた。
「あの、高橋さん、この人っていったい、、」
「え~っとね、、、」
高橋さんの反応は明らかに、動揺していた。
もしかしたらこの少年が、僕の夢に何か関係があるのかもしれない。
僕はその一心で高橋さんに尋ねた。
「お願いです、高橋さん!この人が誰なのか教えてください!お願いします!」
「ん~~~~、、」
というと高橋さんはしぶしぶ話をしてくれた。
「あのね、佐々木君。佐々木君が入居する前に菊池君ていう大学生の子が201号室に住んでいたの。人当たりもすっごい良くて、親御さんを楽させるために医大に入ったっていういい子だったんだけど、、、」
「入居してしばらくして少し様子がおかしくなったのよね。鬱?っていうのかしらね。寝るのが怖いっていうのよ。どういうこと?って聞いても何も教えてくれなくて。」
「たまに夜中になると、部屋から菊池君の叫び声が聞こえて、何度か様子を見に行ったのよ。それでも何でもないですの一点張りで、、」
「明け方にもう一度様子を見に行ったら、部屋の扉に張り紙が張って合ってね。ご迷惑おかけして申し訳ございませんって書いてるのよ。」
「何やら嫌な予感がして、ドアノブを回したら鍵が開いてて、退去費ですって書いた茶封筒がテーブルの上に置いてあって、家具も架電も全部おいて出ていっちゃってたのよ。」
「携帯に何度も電話したんだけど、現在使われておりませんって。」
「学業が辛くなって、実家に戻っちゃったのかしらねえ。」
高橋さんは、他にも何か知っている目をしていた。
同じだ。
この菊池氏もあの夢を見たんだ。
ここにいてはいけないと、本能が察知してここを出たのだ。
僕もここにいてはいけない。そう思った。
「でもどうして、そんなに菊池君のことが気になるの?」
「あの、高橋さん実は、、」


























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