みなさま、あけましておめでとうございます。
月子と申します。
年が明けて数日経ちましたが、
いやはやどうにも寒いですねえ。
こんなに寒くては、夏が恋しくなりませんか。
ええ、ええ、なりますよね。
そうでしょうとも。
ですから、本日は暑い夏の日を思い出させる話を
みなさまにお伝えいたしますね。
きっと寒さとはサヨナラできます。
よろしければ最後までお付き合いくださいまし。
これは私の友人、ここではSちゃんとします、
彼女のお話にございます。
Sちゃんは私の中学時代のお友達でして、
とても、とても絵の上手な子です。
そこまで明るい性格ではなく、
どちらかと言えばおとなしい、静かな子でした。
彼女の描く絵は本当に綺麗で、
優しいタッチや色遣いが、彼女の内面を
そっくりそのまま写し出したようでした。
中学一年から三年まで同じクラスで
毎日のように絵を見せてもらっていましたが
一年のうち、ある期間だけ
彼女とまったく連絡が取れなくなる時期がありました。
それは八月から九月が終わるまでの約ニヶ月間でした。
なあんだ、夏休みだからじゃないの。とお思いになられましたでしょうか。
いいえ違います。
私たちはLINEやらスマホゲームのチャット欄やらで
繋がっておりましたから。
Sちゃんと連絡がつかない期間も、
この話は怖かったですか?
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不思議やな。
ええ、不思議なことです。
あれ以降会っていない彼女が気がかりです。
by月子