8月の空

私は他の友人と連絡を取り合っておりましたし。

七月終わり、夏休みに入ってすぐは

Sちゃんとも連絡を取り合えたはずなのに、

なぜか八月に入った途端に、返信はおろか

既読すらつかなくなるのです。

いかなるツールで、誰が連絡しても、

絶対にSちゃんとは言葉を交わすことは出来ませんでした。

九月になり始業式の日になっても、

Sちゃんは登校してきませんでした。

数日過ぎても来ないので心配しても、

先生は気まずそうに話を濁すし、

本人には連絡がつかないしで、話にならず。

結局会えるのは十月になってから。

彼女は何事もなかったかのように登校し、

私たちからの質問責めを のらりくらりと交わし、

諦めた私たちと普段通りの日常に溶け込みました。

ね、不思議でしょう。

それが三年連続で続けば、もはや怖いでしょう。

しかし、何もかもが分からなかったのは

中学三年の十月までのことでした。

例年通り、その年も十月になって登校したSちゃんは

放課後に学校近くの公園に誘ってくれました。

久々に会えたことに加え、遊べるなんて！

私はそれがとても嬉しく、

意気揚々とSちゃんの手を引いて公園へ連れ出しました。

公園へ着くと、Sちゃんはブランコに腰掛けたので

私もその隣のブランコに腰掛けました。

S「話があるの」

唐突に話し始めたSちゃんの声色は、