……ひとつ、言いそびれていたことがあった。
記憶が薄れていく中で、これだけはハッキリ覚えてるってこと。
今考えれば、あの時なんで何も思わなかったんだろうってこと。
忘れた方がいいんだろうけど、たぶん一生忘れられないと思う。
あの日の昼間、戸の隙間から部屋を覗き込んだ時。
中から数えきれないほどの目が、ずっとこっちを見てた。
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