「それ、もう要らないわ…食べていいわよ」
「まじで!!?」
俺は慌ててデスクに座るとひつまぶしをカッ食らった。
それは涙が出るほど美味しかった。
俺の舌が久しぶりのウナギとの再開に号泣しているのが分かる。
まったく、こんなに美味いものを数口食って残すなんてあいつの舌はどれだけ肥えているんだ。
「あ、そうそう貴方…さっさと結果を話しなさい」
「は?結果??」
口の中にひつまぶしを含みながら返答する。
結果とはなんの事だろうか。
「調査したんでしょう?言ったわよね、貴方なりに調べなさいって」
あーなるほど。
結果ってその事か。
俺は残りのひつまぶしを口にかき込みそれを肝吸いで流し込むとココ最近で聞いたこのホテルに関する情報を洗いざらい鎖に話した。
「それだけ?」
「え?うん…そうだけど」
鎖はあからさまに「死んだ方がいいんじゃない?」と言いたげな顔をしてきた。
「貴方…死んだ方がいいんじゃないかしら?」
言われた。
「ここに霊道がある事くらい元から知っていたわ、私が期待したのはその霊道とアレの因果関係よ」
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けっこうこわかったです。
さすがに44Pもあると途中で挫折しました。
ぜひ今度5Pくらいの短縮版を書いてください。
怖くはない。だが悪くはない。
しんれいかいきみすてりーふうの、とあるぼうけんたん、ちょうへん。
主人公が俺っ娘だとは、ある一節まできがつかなかった 。
いつも空いている席の正体に続く、二作品目読ませていただきました。ジャンルとしては、心霊というより田舎・伝承系でしょうか。
師匠シリーズ、なつのさんシリーズのように登場人物に統一性があり、続編小説を読んでいるようでとても面白いし、なるほど、と思える話でした。次の話も楽しみにしています。
一作品目の話と、こちらの話は、朗読させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
俺は高2なのに1コ上の石野さん大学生なんです?