その間、救世主である八潮は助手席でずっと眠りこけていたが。
広町からお礼と称して夕飯を奢ってもらい、混雑する国道を抜けて広町家に到着した時には、夜の21時をとうに回っていた。
しきりに家に上がっていけと誘う広町とリサちゃんに、「小さい子がいるのに悪いよ」と遠慮し、またゆっくり酒でも飲もう!と約束を取り交わしてから、俺と八潮は広町家を後にした。
帰宅の途につく中、俺は気になっていたことを聞いてみた。
「なぁ、なんで今回はそんな協力的だったんだよ?」
「よりによってそれを聞くのか」
確かに、聞きたいことは山程ある。
だがあの箱に関することは、なんとなく八潮にもよくわかっていない気がしていたし、おそらく「誰にもわからないこと」なのだと、うっすらと理解していた。
ならば…と、俺の好奇心は、今回やけに協力的な八潮の態度に向かったのだ。
八潮は纏めていた髪を降ろして、ポリポリと頭をかきながら聞いてきた。
「広町の奥さんの…リサさんの旧姓、覚えてるか?」
「えぇ?リサちゃんの旧姓…?…ずっとリサちゃんって呼んでたしなぁ…。えーと確か…大…田?大川…大木……」
「…大崎」
業を煮やした八潮が、小声で言った。
「大崎かぁ!大崎…?大崎大崎おおさき……………………………………あっ!!?」
謎が解けた。
大崎さん…というのは、八潮の初恋の相手だ。
小4のとき、他のクラスメイト数人と一緒に怪奇体験をしている。
中学になって話さなくなった…と聞いてはいたが、まさか高校も同じだったとは。
八潮…お前って…。
意外とセンチメンタルな奴なんだな…。
俺は心の中で呟いた。
























とても面白かったです。品川くんと八潮くんのコンビ、また見たいです。続編希望です。
文章が上手いです!続編に期待します!
うあー(TT)ありがたいお言葉…!励みになります!
実は奇々怪々さんの前にも別のサイトで投稿してまして…。他の話は全部で5作品あります。
YouTubeに僕の書いた話を朗読していただいている動画がいくつかありますので、よろしければ是非…!
「えんたーさんどまん 怪談」で検索していただければでてくると思います(笑)
更新頻度はまちまちですが頑張って書いていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
はじめまして!趣味で細々とyoutubeで怪談朗読をしている者です。
こちらのサイト様を初めて拝見させていただいたのですが、直感で『朗読したい!』と思い録音しながら読ませていただきました。
読み終えた感想ですが・・・非常に面白かったです!!!
八潮くんのキャラすごく私好みで、ストーリーは怖くもあり謎にも満ちていて、品川くんとのやりとりもいいし、読んでて楽しくてたまりませんでした’`ァ’`ァԅ(//́Д/̀/ԅ)’`ァ,、ァ♡
他にも作品があるということ、早速検索してみようと思います!
録音した朗読もぜひ動画にさせていただければと思っています!
えー!YouTuberさまから直接コメントいただけるとは…!
面白いと言っていただけて、本当に嬉しいです…!試行錯誤して書いた甲斐があるというもの…!
ありがとうございます!
登場人物たちは、物語のキャラ付けっぽく若干誇張して書いてる面もある為、好き嫌いが分かれそうだなぁ…と心配していたのですが…。
楽しく読んでいただけたのなら光栄です…!
朗読していただいた動画、こちらでも検索してみたいと思います!
ありがとうございます(^^)今後ともよろしくお願いいたします!
リプありがとうございます!
趣味の一環なのでYoutuberとは言えないくらい本当にしがないチャンネルですが、近々アップさせていただきます!
『萌える怪談朗読』の眼鏡萌えと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。