きさらぎ駅から帰還した女性
投稿者:サイコマン (2)
「Aさんですね?お待たせいたしました。どうぞお乗りください。」
Aさんは叫びながら駅のホームに、逃げ込みました。白装束の人の1人が駅のホームまでゆっくり歩いて入ってくるが見えて、Aさんは駅の線路に降りて、線路を渡って走り続けたそうです。
無我夢中で走り続けて30分くらい走ったでしょうか。やがて先が真っ暗で何も見えないトンネルがあったそうです。
きさらぎ駅でのお話では
ネット掲示板でも、よく線路を渡って歩き続けたらトンネルがあり、「そこに入ってみる」と書き込みがあってから、それ以降その人の書き込みが途絶えるそうです。
しかし、Aさんはそのトンネルには入らずに引き返したそうです。
どうして、引き返したのか?
Aさんには見えていたそうです。
トンネルの真っ暗の中で、Aさんを待ち構えるように伸ばした無数の白い手が。
Aさんはやがて
また、きさらぎ駅のホームに戻ってくることができました。
もう、白装束の人はいなかったそうです。
とにかく今いる場所が怖く
Aさんはベンチに塞ぎ込み、ただひたすら電車が来ることを願い待ち続けました。
体感的に1時間くらいたったでしょうか?
電車が駅に止まったそうです。
しかし、「○○行き」とどこにも書いてなく、どこへ行くかもわからない電車であったため、Aさん本能的に「これに乗ってはだめ」と感じ、その電車を見送りました。
その後も1時間ぐらい起きに、何度も電車が駅にとまりましたが、どれも目的地が書いてなく、ただただ見送りました。
体感的に5時間経過した頃でした。
ようやく、「○○行き」と、
知ってる駅名が書かれた電車が駅にとまりAさんは、その電車に乗り込みやがてその駅に、到着して家に帰ることができたそうです。
辺りもすっかり朝になっていました。
Aさんは家に入り
「ただいまぁ~。ごめん連絡しないで、こんなに帰りが遅くなっちゃって。誰かいる~?」
といって入っていくと
仏壇の前で座ってるお婆さんがいたそうです。
Aさんは、父と母と祖母の4人で家に暮らしていたため、Aさんは祖母だと思い声をかけました。
「お婆ちゃんただいま~いや~終電逃してすっかり遅くなっちゃったよ」
すると、そのお婆さんは振り返りAさんの顔をみて
「Aなの!?Aなのかい!?」
と目を見開き驚いた顔をしてAさんを見つめていたそうです。
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