「で…け ば…た」
投稿者:ねこじろう (149)
だってあなたが心配だからあの世に逝ってからも、行く末を見守っていたいと。
彼は涙で腫れた目で痩せ細った母親の顔を見ながら頷いたみたい。
それでね、わたし学に尋ねたの。
『その場所というのは、どこなの?』
彼しばらく俯いていたんだけど、
最後は震える右手で天井を指差したんだ」
「それって、天井裏ということ?天井裏に骨壺を置いていたということ?」
愛美は私の言葉に険しい顔で頷くと、続ける。
「そう、信じられないでしょ。
でね私、彼に『すぐそれをどかしてちょうだい。でないと私別れるから』って詰めたの。
そしたら彼しばらく腕組みして考えていたんだけど、やがて静かに首を横に振ると『ごめん、それは出来ない。お袋との約束だから』って言うもんだから『じゃあ、あなたとはもう一緒に暮らせない。その代わり、それなりの慰謝料いただくからね』って返したら、彼渋い顔でそれきり黙り込んでしまった。
それでその日を境に私家には帰らずに、今は元彼のホストのところで暮らしてるんだ」
私はしばらく考えると、こう言った。
「う~ん確かに学さんのやったことは常識外れのことだと思う。
でもそれはお母さんが亡くなる前の遺言みたいなものだしね。
それと慰謝料のことなんだけど、厳しいと思うよ。
だって後々彼氏と争いになった時、さっきあなたが言ったような霊現象を公で証明するのはできないんじゃない?」
私の言葉を俯きながら聞いていた愛美は突然立ち上がり、
「冗談じゃない、私はね、それこそ死ぬほど怖い目に合ったんだからね!
だから、、だからそれ相応の償いをもらう権利があるはずよ!」
と怒鳴ると肩を怒らせながら席を離れ、自分の分だけ会計を済ませると、さっさと店を出ていった。
毎回、楽しみにしてます。
コメントありがとうございます。
━ねこじろう
面白かったです。 次回も楽しみに待ってます。
売女?
コメントありがとうございます
そうです、ばいた(売女)ですね
━ねこじろう
なるほど、ありがとござます
売女「うりおんな」だとおもってたww