マッチ売りの○○
投稿者:岸さん (4)
マッチ売りの〇〇
これは僕が初めて体験したお話。
その日は残業もあって終電ぎりぎりで帰ることになってしまった。
「はあ、なんでこんなにも遅くまで仕事あかんねんと愚痴をこぼしながら帰路につく。
コンビニにより夜ご飯とビールを買ったらあとは電車に乗って帰るだけ。
帰り道は地下鉄なので大阪の人ならわかると思うが梅田とか難波とかには地下の電車に行くために結構歩かなければならない場所も多くある。
この時間になると終電に乗るためにも結構な人もいる。スーツを着て疲れてる人を見て疲れたよなーとか謎の共感を心の中でした。
いつも通り電車に乗る。最寄りには一本で行ける終点なので座って目的地に着くまでのんびりだ。
まあ、この時間に電車に乗っているのは酔っ払い、仕事帰り、大学生の遊び終わりといろいろいる。
今回は人は少なく僕の乗っている車両には2、3人程度。珍しく結構少ない。いつもなら、10人ほどいるはずだ。今回は人が少ない。別にこんなことがないわけでもないから
「お、今日は少ないやん」とか少ないし嬉しさもあった。
電車に座って動き出した電車の窓の外をぼーとながめる。
「次は○○〇〇駅~、○○〇〇駅です。」
ぼーとしていたので駅員が何を言っているのか聞きそびれた。
よくあるよなーなんて思いながらドアが開く外の景色的にも見たこともなく終点ではないのでまだだなとか思いながら、ぼーと外の景色を眺める。
一本道の通路に手前に改札があるような駅でちょうど改札入り口が見えていたので何も考えず眺めている。
すると奥から人が走ってくる。
あー終電やしそら走るよなーとか考え、がんばれ!あともうちょいとか思ってました。
走ってる人見たらどことなく目で追いませんか?僕はそういうの見るタイプで別に何も思っていませんがなんとなく見る人なんですよね。気になるというかなんというか。
ああ走ってた人はですか?。男の人でしたよ。ちょうどホームに到着したあたりでドア閉じちゃって乗れなかったんですよ。「いや、駅員さん入れたりーや」とか思いましたね(笑)
そのまま電車が走りだして男の人はホームで立ってる。そしたら目が合った気がしたんですね。気がね。
男はそのまま僕を見ながらぶつぶつ何かゆっている。
「こいつなんやねん」
と不気味さも相まって威嚇のようにメンチを切るとそいつドアに向かって走り出したんですよ。
当然ドアにもあたってるし「ドンッ」と鈍い音が車内に広がる。
一緒にいた社内の人もその音で音の方向をみる。こいつやばとか思いながら電車が動く。
その時に男の顔がはっきりと見えた瞬間、鳥肌が全身に出てくる。
その男目が白目だったんです。
でずっと僕の方に顔を電車に押し当てながら僕の方を見る。
ふつうはめがないーとかなんですけど目はついていて白目。想像したら不気味ですよね笑 白目の男がドアにゆっくり動く電車に引っ付いてる。
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