マッチ売りの○○
投稿者:岸さん (4)
そしたらその男ドア越しからでも聞こえる声で「よこせ!!!」
とか言っている。
まるで何かにすがっているように。内心ビビりましたね。
電車が速くなって男の姿が見えなくなる。電車の動いている音だけが聞こえる。
「マッチ…..いりません..ヵ..か?」
全身に寒気がする。
男の行動には鳥肌が立ったがこの声を聴いた瞬間に寒気と悪寒がした。
いきなりのことで全身が固まる。
「マッチ…..いりません..ヵ..か?」
もう一度聞かれる。意味がわからない。マッチ?何をゆってるんや。あまりにも突然。なんの前触れもなくそいつの声がする。
電車のガラスにゆっくりと目をやる。この時にガラスに目をやったのをほめてほしいとまで思った。ガラスには何も写っていなかった。
「マッチ…..いりません..ヵ..か?」また聞かれる聞こえないふりをするのがよかったのかわかりませんがその時に「いッいりません、」小さい声で答えた。
その答えがあっていたのだろうか。右側にあった思い感覚がふっと消えた。全身から汗がにじみ出る。呼吸が浅かったのだろう「はあッはあ」
息が切れていたそれほどまでに先ほどの空気がおもかったのだ。
「次はー△△△△駅、△△△△駅です」
終点の一つ前の場所まで来た時です。社内残っていた人二人が一緒に出ていきました。
残ったのは僕一人。
その二人はドアの前に立って駅についてドアが開くのを待っている。
その時に立っている二人の手には赤い小さな箱を持っていた。マッチの箱は見たことありませんか?その小さな箱を持っているのです。
そのマッチの箱をポケットに入れることなく大事そうに握っていましたね。
それの言葉が頭によぎる。
あのマッチいりませんかという。意味の分からないフレーズ。あの二人はマッチを受けっとってしまったのだろうか。そんな気がした。
ドアが開くと二人は出ていくゆっくりと電車から降りていく。
「ぽと」
小さい何かが足元でなった。目をやるとそこには薄汚れ黄ばんだのマッチの箱。でも人が握ったであろう箱にはへこみがあった。
「あげる」
あの声が聞こえた。ドアが閉まる。
その時顔を上げれなかったんですよね。電車が動き出し最寄りに電車が止まるそこからは記憶が薄い。
気が付いたら家の前だったですよ。家についてベットの中で震えてましたね笑
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