マッチングアプリの怪物
投稿者:ねこまんま (1)
長編
2024/09/24
21:10
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やばい来た!エレベーターを待っていたら確実に捕まると思った僕は急いで屋外の非常階段へと繋がるドアを開けて階段を駆け降りました。
するとその5秒後ぐらいにバァン!とドアが乱暴に開かれる音がして「フヒー!フヒー!」と嫌な息遣いとドタドタと激しい足音が上から迫ってきました。
見なきゃいいのに非常階段の隙間から上を見上げてみると視界にブルンブルンとだらしなく揺れる肌色がチラつきました。
どうやら全裸で僕を追いかけてきているようです。
僕は恐怖で感覚が麻痺したのか一周回ってこの状況が楽しくなってきて変な笑いが漏れてきました。
ああこれ捕まったらマジで人生終わるやつだと
あれ?思ったより足早くね?今日晩御飯何にしようかな?みたいな訳のわからない事を考えながらもつれる足で階段を駆け降りてフロントに繋がるドアを開けて僕の様子にびっくりしてるフロントの人に「用事あるんでもう出まーす!」と叫ぶと「あ、はいありがとうございました!」と返事が返ってきてそのすぐ後に後ろからドタドタ聞こえてくると同時に「え?ちょ!お客様ァ!」って声と「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」みたいな叫び声が聞こえてきたけど無視してタクシー拾って最寄り駅に向かってると3台ぐらいパトカーとすれ違ったけどそれが何なのかはよくわかりません。
了
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話は違うが、格安風俗に行った時のことを思い出した。
出てきたのがフツーの60代半ばくらいのかなり瘦せた人(それ専門系の店ではない)。
この手の怖い(?)話には、案外似たような体験が元になっているのかもしれない。
悪夢でしたね。
事実は小説より奇なりですね。
怖かったと思います。