ミテシマッタ
投稿者:うずまき (21)
短編
2024/07/27
14:24
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そんなある日、休日の昼間。
特に予定もなかったし馴染みのコンビニへと足を向けた。
大きな国道にかかる横断歩道は、いつも行き交う人で溢れ、すれ違う人達の楽しげに会話する声が耳に入ってくる。
何気なく目を向けたその先で笑いながら会話をし、通り過ぎようとしている顔。
アイツだった。
またしても防衛本能が『目を逸らせ』と警告する。
速まる鼓動が自ずと歩くペースを上げていく。
大丈夫、大丈夫…。
大丈夫。
「見テタクセニ。」
ボソッと低く冷淡な声が通りすがりに耳を掠めた。
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