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妖怪・風習・伝奇

八尺マンさんによる妖怪・風習・伝奇にまつわる怖い話の投稿です

部屋に籠るなにか
長編 2024/04/29 16:43 10,612view
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待機の時間はテレビを見るなりゲームをするなり好きにしていい

時給を聞いてみると、割とよかった
俺は迷ったが、まずは一日やってみることにした

きつかったら、すぐにやめればいい

次の日、俺は教えてもらった住所の家に向かった

その家はどこにでもあるような住宅街にある一軒家だった

周りの家々と比べて少し古いかんじの家のチャイムを鳴らすと
白髪のじいさんが出てきた

「この度はありがとうございます。依頼しました○○と申します」

この人がニートの父親らしい
とても真面目そうな人だった

俺はその人から説明を受けた

長年面倒を見ていたが、妻が亡くなって私一人では出来なくなった
それで手伝いをお願いした

基本的には家の中で待機
待機中は何をしててもいい
お菓子を食べてもゲームをしていても自由

ただ、2階の一番端の部屋から床を叩く音がしたらすぐに向かうこと

部屋前にメモが置いてあるだろうから、その指示に従ってくれればい
食事の用意か、何か買ってきて欲しいかの2択がほとんどで大変なことは頼まれない

昼飯と指示されら冷蔵庫に毎日弁当を用意しておくから温めて部屋前に置いて欲しい
お菓子だったら棚に用意してあるから皿にのせて置いて欲しい

たまに何か買ってきて欲しいと指示されることもある
その場合はお金を用意してあるから近くのコンビニに行って買ってきて欲しい

私は夕方には戻ります
それまでお願いします

聞く限りでは簡単な仕事だ

「そろそろ会社に行かなくては。では、よろしくお願いします。それとこれはお願いなのですが、決して姿を見ようしないでください。では・・・」

そう言って、そのじいさんは出かけて行った

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コメント(2)
  • おもろいやないかい!最高やで👌

    2024/05/02/07:10
  • 謎を知りたいです!

    2024/05/12/10:55

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