売れない人形
投稿者:八尺マン (46)
映像の俺は儀式をやめ、人形をいつも飾っている場所に戻し、ベッドに入って寝だした
まだこれは一日目でまだ数日分あるが、もう見る気はしなかった
俺は気絶しそうになりながらもどうにか意識をつなぎ止め、起きている事態を把握しようとした
とにかくこのままではやばい
これはきっと呪いだ
人形の呪いだ
俺は完全に呪われている
このままでは殺される
今は両手だけだが、その内他の場所も切り出すかもしれない
いや、気付いていないだけで、もうすでに他の場所も切っているかもしれない
どうにかしなければ
人形を捨ててしまうか
いや、それも危険だ
そうしようと思った瞬間、人形に呪い殺されるかもしれない
この人形から離れよう
とにかくまずはそれが一番だ
俺はテーブルにあった財布とスマホを手にして、後ろを振り返った
それがいけなかった
壁に飾ってある人形が視界に入ってしまった
人形は買ったばかりの時とはまったく違う姿をしていた
手のひらにおさまるサイズだったそれは、今は1歳の赤ん坊くらいの大きさまでになっていた。全身が赤黒く汚れていて膨張したように膨らんでいた
そして、その人形はグネグネと動いていた
その度に髪の毛が抜け、口からは液体が漏れていた
「うわああああ!!!」
俺は家から飛び出した
それからどうしたかあまり覚えていない
とにかく走った
走って走って走った
疲れて動けなくなったらタクシーを呼んだ
とにかく遠くへ逃げたかった
結局、俺は隣の県のネカフェに寝泊まりすることにした
怖かったです((T_T))
( ゚д゚)
怖すぎる!
チャッキーみたいやな
それが魔物でも生きた人間でも勝手に気に入られて勝手に付き纏われ最後は命まで奪われるなんて理不尽で怖過ぎる。