「あの時Mさんはさ、アレを見かねて両親に詰め寄ったんだよ。自分たちの子供にどんな教育してるんだっ!!てな。」
そりゃそうだろう。いくらフグが釣りの外道とはいえ、なぜあんな残酷なことができる?
なるほど。先ほど感じた得体のしれない感情はこれに由来するものだったのか。
「俺が、注意してきますよ」
すると間髪入れずTさんが怒鳴る
「関わるんじゃないっ!!」
Mさんがひとしきり両親を怒鳴りつけ、落ち着きを取り戻し釣りを再開した頃、例の家族は早々に退散したそうだ。
その際、夫婦は殊勝に謝罪をして帰って行ったとのこと。
Tさんの話によると、Mさんは釣りの帰宅途中に交通事故で大怪我を負い、その後亡くなったそうです。
諸々の見聞によると、Mさんの死因は一酸化炭素中毒での運転ミスによる事故だったとのこと。
Mさんに近しい人は知っているらしいのですが、Mさんが運転していた車のマフラーには、某コンビニのおにぎりが、3つほど詰まっていたとのことです。
「それでも…注意しに行くかい…?」
その視線と表情は苦悶に満ちたものでした。
そしてTさんはひとこと
「今日はもう帰ったほうがいいよ。」
と言い、その場を去っていきました。
おお、雨が降ってきたな。
そろそろ自分も帰ろうか。
周りを見渡してみれば、釣り人は誰もいない。
爆釣ではないにせよ、晩のつまみくらいにはなるだろう。
車に乗り込み帰路につく。
すこし眠くなってきたかな。
今晩はゆっくりと眠れそうだ。
























オチがお見事ですね。あと訳わかんないあとがきがないのもgood
kamaです。怖いのとムカつくのといろいろ混ざって素晴らしいですね!
その親にイラッとします。
マフラーにおにぎりが、事件ですよ。
コメントありがとうございます。
当然脚色はありますが、笑いながらフグを蹴飛ばしていて、それを笑って見ていた両親は実際に存在してました。胸糞悪かったです。
Mさんのモデル(生きてますw)が、ガツンと叱ってましたよ。
北海道で男性の首を〇った一家を思い出してしまった