深夜の乗客
投稿者:rark (34)
K兄は何度も心の中で叫びます。
「この先。左方向です。」
しかし、この先には左に曲がる道なんてありません。
「……突っ込めってことか?」
確かに、さっきの道に入ると見える湖は、とても大きいので、今走っている所を左に曲がっても、湖はまだ続いています。
「黙れ!!俺は家に帰るんだ!!」
K兄は怒鳴りつけるように、そして自分に言い聞かせるように何度も叫びながら、必死に左方向に傾き続けるハンドルに抵抗します。
ピー ピー
なり続ける音。まだ光っている赤いランプ。
そして
「この先、左方向。目的地周辺です」
しかし、まだ湖は続いているはず。
「目的地周辺です。目的地周辺です。」
狂ったように、カーナビは音声案内を続けます。
早く!早く家に帰らないと。K兄はアクセルを深く踏み込みます。
その時、道の端から何かが飛び出して──────
「うわぁぁぁぁ!!」
キィィィィィィィィィィィ!!
K兄は咄嗟に急ブレーキをかけます。
「はぁ……はぁ……。」
静かな車内の中。自分の荒い息遣いとバクバクとなる、心臓の音だけが響きます。
気がつくと、シートベルトを閉めてないことを知らせる、音も、ランプも消え、カーナビも正常に戻っています。
「何だってんだよちくしょう。」
その後、K兄はなんとか家にたどり着き、フラフラと疲れた足取りで家のドアを開けます。ドアを開けると、Sさんが出迎えてくれたようです。
「お疲れ様。遅かったね。」
K兄は、そこでようやく緊張の糸が切れ、やっと安心したようです。
すると家に上がろうとしたK兄に、Sさんは言います。
S「ああ。さっき2回くらいドア開け閉めする音が聞こえたけど、なんか荷物でもあるん?手伝おうか?」
K兄「……」
助っ席は助手席のことですよね
発音はそれでも通じるかもしれませんが、書く時は助手席と書かないと「?」です
K兄さんは助手席に何を乗せてきてしまったんですかね!?
↑投稿者です。すみません。こちらの不手際でしたm(_ _)m。一応修繕はしました。
教えていただきありがとうございます🙇♀️
返信ありがとうございます
まだ掲載なさったばかりで、これから読む人の方が多い訳ですから、このコメントも含めて、ここまでのコメント全て削除して下さってOKですよ
結構式も結婚式の間違いですかね?
怖かったです((( ;゚Д゚)))