と、鈍い音がして、老人が地面に倒れ込みます。そして、その後ろには、鉄パイプを持った向井さん。
おそらく、鉄パイプで老人の頭を殴ったのでしょう。
そこからは、なんとか原本さんを引っ張りながら研究所から脱出。
そこからとにかく走っていると、元あった車の場所まで戻ってきていました。
僕「警察!警察!」
向井「バカ!あれでジジイ死んでたら俺もアウトだろ!」
とにかく気を紛らわすため、僕らは車内で叫びながら、僕らの乗った車は山を降りていきます。そこから僕は家まで送ってもらい、疲れからかそのまま眠ってしまいます。
次の日の朝。僕は木之本さんからの着信に叩き起されます。
LINEの内容
「緊急事態!!今から昨日のメンバー連れてお前ん家向かうから。
帰りにラーメン奢ってやるからお前も来てくれ!」
との事。
家に到着した木之本さんの車には、原本さんも向井さんも、既に乗っていました。
木之本「ちょっとコレ見てくれ。」
僕は木之本さんに、ノートパソコンを渡されます。パソコンの映像に映っていたのは、どうやら、僕らが昨日あの研究施設で撮ったものです。
「なぁ、おかしいと思わないか?
え?ああ、確かに落書きは……」
昨日の僕と向井さんの会話。
「あの鉄塔、電線が1本も……
……だとしたらこの建物は……」
そろそろあのサイレンの音がなるかなという時、
ザザ……!!ジ……ジジ
激しいノイズが走って、画面は真っ暗になります。
それは木之本さんサイドの映像も同じ。サイレンがなる直前でノイズが走って、映像が途切れています。
まるでこれ以上は見させない。と言わんばかりに。
木之本「そしてもう1つ、車の中で撮った録画の入ったカメラを落としてきてしまった。」
僕「怖いから着いてきて欲しいってことでしょう?」
木之本「ハハ。まぁ昼飯奢ってやるから。」
そして僕ら4人を乗せた車は、昨日行った場所に向かいます。
しかし、すぐにおかしい事に気づきます。山道に差し掛かったと言うのに、一向に黒い鉄塔が見えてこないんです。それから10分ほど山道を上り、車が走れるところまで行き、そこから歩いて昨日の場所えと向かいます。


























ドキドキ、ハラハラ面白かったです。