こっくりさん見物
投稿者:白と黒の旅人 (33)
にしてもなんとも異様な光景で、電気の消えた中でこっくりさんをやる人5人、それを見物する人1人、なんか黒魔術的なことやってる人3人。
最初の質問者はB。
B「アタシに良い彼氏できる?」
これに対してこっくりさん、「アナタ次第」と答えたようでAが復唱して笑ってた。
これはBのことを笑ってる訳じゃなく、結構返しとしていい感じのを投げてきたこっくりさんへの好意的な笑いだったのだろう。
B自身も割と納得した?ようで、「ありがとうございます」とお礼して次の人へ。
ちなみに、座り方なのだがB→A→C→E→Dと円になって紙を囲んでおり、Cの後ろ1.3mほど後方に私+油揚げ、私の向かい側に黒魔術チームがいるといった立ち位置。
質問順は上で示した通りB→Aといった感じ。
続くAの質問。なお、こっくりさん開始前にこっくりさん本人への質問をしようとしていたため、質問を考え直したようだ。
A「こっくりさんこっくりさん、○○(私の知らない名前)って××(これまた知らない名前)ってひっつきますか?」
こっくりさんに何聞いてんだコイツは。さっき色恋関係の質問で「アナタ次第」と返ってきたんだからそれこそ「○○次第」と返事して来るだろう。と思ったら。
こっくりさん「付き合う」
と明確に示した。
A「おぉ〜!ありがとうございます!よっし、くっつけるぞ!」
と言っていた。何がしたかったんだお前…。
恐らくだがこのこっくりさんは質問者本人に関することはぼかして伝えて、質問者以外に関することは結構ハッキリ言う個体?なのだろうと1人考察していた。
C「こっくりさんこっくりさん、この中で一番霊感ある人は誰ですか?」
ボーッと本当に買ってきたポップコーンを食べてた私は「え?」と声を出しかけた。人の霊感の有無ってこっくりさんとかの霊的存在に聞いていいものなのだろうか。とはいえ単純に「この中」、つまり今こっくりさんをやっている5人の中で誰が一番霊感あるのかはちょっと気になった。
こっくりさんの解答が終わった後、5人の視線が1人に集まった。
私の方……ではなく、黒魔術チームの方。
D「なぁ…C、お前、どういう意図で質問したんだ?えーっと、霊とかを感じる能力のことかそれとも幽霊っぽさ?としての方なのか。」
いや、幽霊っぽさの方って普通「霊感」って言うか?と思ったら
C「幽霊っぽさの方。霊感じる能力ってそれもう霊能力でいいでしょ?」
C…お前、そういう考えだったのか……。どうやらC的には「霊感」ではなく「霊『感』」(○○感とかそんなニュアンス)の質問だったらしい。
しかしそうなるとおかしいことがひとつ。「幽霊っぽさ」という意味での霊感を聞いて霊を見たり感じたりする能力の強さではないと判別してちゃんと対応するあたりこのこっくりさん割と国語力ありそうなのだが、そうなると黒魔術チームの方を見るということは黒魔術チームは黒魔術チームで降霊術か何かをしているかもしくは黒魔術チームの誰かに何か憑いてることになるんじゃあないだろうか。
というか「この中」の定義がそもそも「この部屋の中」という認識になっている。
誰かが動かしているようにも思えるし、言葉のあやによって生まれたこっくりさんとの認識の齟齬かもしれない。
ちょっとザワついたが黒魔術チームの事は放置し、Cは「こっくりさんありがとうございました。」と質問を終えた。
次の質問者、Eの質問。
E「こっくりさんこっくりさん、この部屋の中で一番幽霊を見たり感じたりする能力が高い人間は誰ですか?」
興味が少しあるけど、もし帰ってくれなかったらと思うと怖くてできません。
小、中の頃何度か経験した事がありますが、10円玉は誰かの意思で動かしているのでは?と思わずにはいられないです。