【USAのUMA事件】-研修生 朽屋瑠子-
投稿者:kana (210)
「あぁ、彼女の特異体質らしい。射撃の後はこうなるんだとか」
「はぁ・・・なんと無防備な体質・・・」
「あと、そこにチョコバーがあるから食べてほしいと、彼女からだ。一人1本だそうだ」
「あっ・・・さっきこれ食ってたんだなコイツ・・・w」思わずニヤケる軍曹。
「軍曹、あとでもうひと仕事、お願いしたい」
「はっ!なんでしょうか!」
「彼女を空港まで運んでくれ。ルコ・クチヤの研修はこれで修了だ。
空軍の輸送機で日本へ帰す」
「ハッ!了解しました」
「このままここにいると、おかしな争奪戦に巻き込まれるかもしれんからな。
早く日本に帰してやろう」
「イェッサー!」
・・・・・・
アラスカ上空を飛ぶC130輸送機。そこに朽屋はいた。
「へーーーっくちん」くしゃみをする朽屋。
「あれ~~私なんで飛行機乗ってんだろ。作戦終わったのかしら・・・」
朽屋の足元に手紙が落ちる。
「あっ・・・軍曹から手紙だ・・・」
(目覚めたかいマーベリック。チョコバーサンキュー。走った後のすきっ腹にちょうど良かったぜ。大佐からの命令でおまえを輸送機に乗せた。研修修了で日本に帰れるんだってよ。よかったな。おまえの弾すごかったぜ。まぁ、最後は俺たちがとどめを刺したんだけどな。
たぶん見てないよな、寝てて。 またいつか不思議な戦場で会おうぜ! バーナード)
「そうか~、悪いことしちゃったなぁ~。軍曹の活躍見逃しちゃったか。
・・・またいつか会いたいな、軍曹♪」
・・・・・・
後日、ベヒーモスの出現した地域は連邦政府がすべて買い上げ、周囲には鉄条網が張られ、進入禁止・飛行制限地域となり厳重な監視下に置かれた。ベヒーモスの倒れた跡には、まるでそれを覆い隠すかのように真っ黒な倉庫のようなものが建てられていた。
ベヒーモスが隠れていた穴にも建屋ができている。噂ではベヒーモスの卵が確認されたとか・・・これらの情報はすべて国家機密扱いとなった。
・・・・・・
数日後。スミス大佐の元に呼び出されるバーナード軍曹。
「バーナード軍曹参りました!!」
「軍曹、先日の命令違反の件だが・・・」
「ハイ!」
kamaです。
朽屋瑠子シリーズも今作で7作目となりました。過去作品もお読みいただくと、より世界観が広がると思います。よろしくお願いします。
今回のお話は、朽屋瑠子シリーズの中でも最も長編となった【より子ちゃん事件】で瀕死の状態になった朽屋が復活する過程でアメリカに研修に行っていた時のお話になります。
朽屋シリーズは時系列がバラバラなのはご了承ください。
ロマンホラーって感じで、気軽に楽しんでいただければと思います。
また誤字などありましたらお気軽にお知らせください。
先生の久しぶりの力作を楽しみです。
↑kamaです。毎度読んでいただきありがとうございます。
朽屋瑠子シリーズは別に怪談としてぜんぜん怖くないし、なんなら中二病全開で、話も長くてYoutubeでも2回くらいしか朗読されたことありませんが、自分で書いてて一番楽しいです。
えぇ、これが自己満足の世界というやつです。
「沖縄のキャンプ座間」が気になってしまいました。沖縄なのか座間なのか。今後のストーリーに影響なければ流すのですが。
↑kamaです。設定のご指摘ありがとうございます。「沖縄」をはずさせていただきました。
実は最初に書いた原稿で、大佐が沖縄のキャンプシュワブにいた設定にしていたのですが、
ご存じの通りキャンプシュワブは米海兵隊の基地で、グリンベレーと海兵隊の協力関係があったという設定もできますが、やはり陸軍は陸軍ということで、途中で座間に変えたのですが、沖縄のまま進めてしまいました。ご指摘大変ありがたいです。またなにかおかしなところがあったら教えてください。
ラストの方でチョコバーを差し入れるマーベリックがかわいくてちょっと萌えました。
↑kamaです。コメントありがとうございます。萌えは大事ですね。
学業と訓練の二刀流の瑠子、カッコいい!
↑kamaです。コメントありがとうございます。でも、実質1年留年です。そこはテヘペロです。
ちょっと待て、16歳の太ももで三角締めって、ご褒美じゃねーか!
最近、射撃場という言葉をよく目にする。ひとつはこの作品。もうひとつは自衛隊のニュース。
出だしのセリフ、北斗の拳かと思った。