ビビりは恥だが役に立つ
投稿者:Naminori/C (2)
すぐに状況を確信したMが俺たちに半ギレをかました。
「や〜、いい感じの神社やん!笑 真っ暗だし星もたくさん見えそうだぞ!w」
と俺たちは適当な返しをしてふざけてはみたが、
実際入り口まで来てみると、夜の鬱蒼とした森の奥にぽつりと見える小さな神社の様子は、なかなかに不気味な雰囲気があり、正直連れてきた俺らも内心「結構こえーなこれは…w」と思っていた。
とはいえ、せっかくここまで来たからには、中に入らずに帰るなんてつまらない。
「大丈夫大丈夫w とりあえず行ってみようぜ!」
と俺とHは相変わらずノリノリだったが
Mは
「俺、戻るから。じゃあな。」
と、ついにガチなキレトーンで言うと、そのまま躊躇なく一人で来た道を引き返し、立ち去ってしまった。
「アイツ、マジでキレてるやんw」
「なw むしろこっから一人で戻る方が怖くねーか?笑」
「ほんとだよ笑」
などと、Mが立ち去った後も俺たちは軽いノリで流していたが、
Mが思ったよりも面白い反応をせず、
あまりにも淡々とその場から立ち去ってしまったため、
なんだか笑えない空気感だけがその場に流れていた。
メインイベントが呆気なく終了し、神社の前に二人取り残された俺たちだったが、
ここまで来て何もせず帰るというつまらなすぎる選択をする気は更々なかった。
「ま、とりあえずせっかく来たし、中入るか。」
「おう。普通に入ってお参りして帰るべw」
そんな感じで俺たちは内心少しはビビりつつも、半分ワクワクした気持ちで入り口の鳥居を潜り、真っ暗な神社の中へと入っていった…。
外から見ると真っ暗でかなり不気味な雰囲気を感じていた『S神社』だったが、中に入ってみると暗さに目が慣れてきたこともあり、意外とそこまでの恐怖心は感じなかった。
「なんか入り口から見ると結構怖かったけど、中入っちゃえばそうでもなくね?」
「うんw 意外といけるな笑」
事故にならず良かったですね。
ビビリの友達👍