ビビりは恥だが役に立つ
投稿者:Naminori/C (2)
と、中の雰囲気にも慣れてきた俺たちはそのまま奥の拝殿へと足を進めた。
そして賽銭箱の前に立つと、小銭を投げて普通に参拝をし、そのあと境内を一周歩き回り、改めて神社の雰囲気を味わってから、外に出た。
普段、ふざけ倒している俺たちだったが、流石にこういう場所で写真を撮るなど、悪ふざけっぽいノリをやるのはよくないとわきまえていたため、変なことはせずあくまで参拝だけして神社から出た。
まあ、心霊スポットとわかって来てる時点で動機的には罰当たりな来訪なのかもしれないが、中でふざけたりせず普通にお参りしただけなら大丈夫だろうという考えでいた…。
「じゃ、戻るか。笑」
「アイツ、ちゃんとコンビニで待ってんのかな…?笑」
「なw 一人で無事に戻れたんかな笑」
「居なかったらウケるよなw」
そんな会話をして、またケラケラと笑いながら、俺たちはコンビニへと戻っていった。
コンビニの駐車場に着くと、冷めた様子で俺の車の側に座り込んでスマホをいじっているMが居た。
「居たわw」
「無事だったみたいだな笑」
そう言って笑う俺らに
「お前らマジでうぜーわ!全然面白くねえから!」
とMは相変わらずキレていたが、
コンビニの明かりと俺たちの到着で安心したのか、もう神社を立ち去った時のガチギレトーンではなくなっていた。
「お前らマジであん中入ったん?すげーな。あり得ねーわ!」
とMはキレながらも、中に入って怖がる様子もなく戻ってきた俺たちに感心していた。
「じゃ帰るか。」
「おう。腹減ったし途中でファミレス寄ってこうぜ!」
「おう!」
ということで、俺らの地元に戻りつつ、途中でファミレスを見つけたら入ろうという話で車を走らせた。
その道中のことだった。
車内では、Mが後部座席でやたらとハイテンションで歌ったり、EDM調の曲に合わせてボイスパーカッションをしだしたりと、とにかくうるさかった。
「おめーうるせえよw」
「ほんとだよw 帰りなった途端テンション上がり過ぎだろ笑」
事故にならず良かったですね。
ビビリの友達👍