ビビりは恥だが役に立つ
投稿者:Naminori/C (2)
俺が人生で初めて心霊体験と呼べるものを体験した話だ。
当時二十歳の俺はその夜、地元の友人Hの家でこれといった目的もなくいつものように二人で駄弁っていた。
「なんかつまんねーな。飯食いがてらドライブでもいく?」
「いーね!」
「じゃあ、アイツも誘うか?」
「おけおけ!」
てな流れで、いつメンの友人MにLINEしたところ、家庭の事情によりあと一時間待ってほしいとのこと。
「なんだよアイツ来るならさっさと来いよなぁ!笑」
「ほんとだよw」
的なことを言いつつ、
「で、どこいく?」
「そおねー、一時間くらいで行けるとこが丁度いいんじゃない?」
「確かに。遠過ぎると帰りしんどくなるもんなw」
「どっか丁度いいとこ探すか!」
てな話をしてたら、
俺かHどっちが言い出したことかもう覚えてないんだが、
「俺いいこと思いついたわw」
「なになに笑」
「Mに内緒で星見に行くとか適当に嘘ついて心霊スポットに連れてくドッキリやろうぜ!笑」
「うはははw それいいわ!笑」
というプランを思いつき、俺たちはそれを実行することにした。
実は、Mは俺ら三人の中で一番のビビりであり、高い所、絶叫マシン、お化け屋敷、怖い映画、怖い話、全て無理というお墨付きのビビり野郎なのだ。
友人として最低なことなのはわかっているが、そんなMだからこそ、現地でどんな反応をしてくれるのか俺らは楽しみで仕方なかった。
いわゆる大学生ぐらいの時期によくやる悪ノリというやつだ。
…が、この行いにより後に冷や汗を流す恐怖体験をすることを俺らはまだ知らなかった…。
Mが来るまで一時間も時間があったため、その間に俺達はじっくりと心霊スポットを探した。
そして、俺たちの地元から車で一時間ほどの場所にある丁度いい心霊スポットを見つけた。
そこは『S神社』という小さな神社だった。
事故にならず良かったですね。
ビビリの友達👍