「涼君?・・・それがね、最近スポーツにハマってるらしくて・・・
なかなかこっちまで来れないみたい」
「そうか~それは寂しいね。じゃあ今日からは私がチューしてあげる! むちゅぅぅぅ」
「きゃああぁ! ルコちゃんのバカ!!」消えるより子。
「あーん、待ってよ、より子ぢゃぁぁーん」
「あっ!! いたぞーー!! 隠れてた!!」
朽屋を探していた先輩たちがようやく見つける。
「わーー! 見つかった! 逃げろー!!」
「待っ、待ってくれ、なんで逃げるんだよ! 戻って来てくれーー!」
なぜか剣道部が一人の新入生を追いかけているという噂が広まり、
興味を持ったバスケ部や柔道部までその輪に加わっている。
さらに今日の事を取材していた新聞部と写真部までもが、これをネタにと追いかけまわし、
朽屋をめぐって大騒動になった。
朽屋は校門を出て一目散に逃げ帰った。
・・・・・・
閑話休題。
中学生となった朽屋瑠子は、このあとオカルト記事を書いても良いというお墨付きをもらって新聞部に入部することになる。抜群の運動神経を買われ、スポーツ部から助っ人を依頼されることも多々あり、部員として参加しているものだから、リアルな新聞記事も書け、評価は上々。楽しくオカルトな学園生活を営むことになるのだが・・・
そのお話はまた別の物語として、いつかお送りしたい。
話しを『より子ちゃんの物語』に戻そう。
・・・・・・
貴澄涼がより子と会わなくなってもう3年である。
より子を外に連れ出そうとしてうまくいかなかったあの日から、
なんだかだんだん疎遠になっていた。
より子を嫌いになったというわけではなく、いくつかの理由があった。
























kamaです。先ほど投稿させていただいた「より子ちゃん」の裏で起きていた一大事件を書かせていただきました。まず先に「より子ちゃん」を読まれてからこちらを読むと、面白さも倍増かと思います。
またこの「朽屋瑠子」シリーズも今回で4作目となりますので、合わせて他の朽屋瑠子シリーズも読まれると世界観が広がると思います。
あと、今回27ページもの大長編となってしまいました。頑張って読んでくれた方、ありがとうございます。・・・これだと誰も怪談朗読してくれないだろうから、そのうち自分でやろうかな・・・と思ってます。
まるで吸い込まれるような感じで、最後まで拝読させて戴きました。続きを早く読みたいです。
↑kamaです。27ページもあるのに読んでいただき感謝です。
朽屋瑠子シリーズは今後、短編をいくつか出しつつ、たまに長編みたいな、そんな感じで出して行こうと思ってます。
kamaです。
涼君が押し入れの鉱石採集セットを見つけてより子ちゃんに再開するシーンに、
『ローズクウォーツが抜け落ちた鉱石採集セットのように、
涼の心にもぽっかりと隙間が空いているようだった。』
という一文を追加させてもらいました。
・・・詩的でしょ?
まさに、涼君の鉱石セットのくだりがホロリと来ました。短編物も拝読させて戴きましたが、瑠子シリーズはスリルがあっていつまでも読みたくなります。
↑kamaです。ありがとうございます。どこかホロリとくるシーンがあるのって、いいですよね。怪談は怖い話ばかりじゃないと思いますし。
奇々怪々に「怖いボタン」以外も欲しいです~。
また楽しみにしていてくださいね。
ボクはより子ちゃんが泥だらけになっても涼君を追いかけるとこでホロリと来ました。
より子ちゃん単独の話だけ見ていると、子供の誕生日になぜ教会から出られないより子ちゃんが家まで来たのかわからなかったけど、これでつながりました。
↑kamaです。ありがとうございます。朽屋瑠子シリーズは、ボクの作品の裏で起きてる解決編みたいな構成で、オムニバス的に楽しめるようにしてます。これからもよろしくお願いします。
今まで投稿話の中で27ページという最長の話を投稿されたkama先生お疲れ様です。ところで今回の話も場合によっては改稿などで短くなるでしょうか?
↑kamaです。ありがとうございます。改稿の可能性は無いとは言えませんが、今のところは「やり切った感」が強いので、あったとしてもたぶん1年後とか、あるいは改稿しないか・・・という感じです。そうですね・・・やるとしたら戦争の歴史を説明している部分をもう少しはしょるとか・・・ですかね。でもあの部分もより子ちゃん親子がいかにして生涯を閉じたかの部分なのでバックボーンとしては残しておきたい気もしますし。まぁとりあえず今は次の作品を出すことの方を優先したいと思ってます。ありがとうございます。
色々な方の長編作品を読んでいた際にkana様のクッチャルコシリーズを見つけ、初投稿から読ませていただいているのですがこの話で先に読んでいた作品と繋がってとてもテンション上がりました…!!
本当に楽しく読ませていただいてます!!ファンです!!!