カロンコロンとキヤンディーを舐めながら散策する朽屋の後ろから、
騒がしい一団が走って来た。
「居た―! あの子だ!」
「うわっ! 何!? 飴ならもう食べちゃったよぉぉぉうわーーーん!」逃げる朽屋。
茂みに隠れて一団をやり過ごす。
「くっそー! 逃げ足の速い子だ! よし、バラバラに分かれて探そう。散れ!!」
「ふぅ~怖い怖い。・・・カロンコロン」
「ルコちゃんこんなところでナニやってるの?」
「うわーーびっくりした!」
そこにはベアトリーチェ=より子がいた。
「なんだ~より子ちゃんかぁびっくりした」
「ルコちゃん、制服着てる・・・かわいい・・・」
「にゃはは~可愛いかろ可愛いかろ?」
「それに・・・前よりおっきくなったね」
「もう中学生だかんねぇ~背も伸びますよぉ~」
「違うよ、そこじゃなくて~・・・もういい」
「ねぇ、より子ちゃん、部活、どこがいいと思う?」
「クワイヤーにしなよ」
「ク・・・クワ・・・何?」
「クワイヤー。聖歌隊よ」
「歌ぁぁぁ?歌はダメよ。へたっぴだもん」
「そうなの?ワタシは聴きたいなぁルコちゃんの聖歌も」
「聴いたら後悔するよ。たぶん神様も逃げるよ」
「ほんとに~~?」
「ところでより子ちゃん、最近彼氏とはどうなのよ」
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kamaです。先ほど投稿させていただいた「より子ちゃん」の裏で起きていた一大事件を書かせていただきました。まず先に「より子ちゃん」を読まれてからこちらを読むと、面白さも倍増かと思います。
またこの「朽屋瑠子」シリーズも今回で4作目となりますので、合わせて他の朽屋瑠子シリーズも読まれると世界観が広がると思います。
あと、今回27ページもの大長編となってしまいました。頑張って読んでくれた方、ありがとうございます。・・・これだと誰も怪談朗読してくれないだろうから、そのうち自分でやろうかな・・・と思ってます。
まるで吸い込まれるような感じで、最後まで拝読させて戴きました。続きを早く読みたいです。
↑kamaです。27ページもあるのに読んでいただき感謝です。
朽屋瑠子シリーズは今後、短編をいくつか出しつつ、たまに長編みたいな、そんな感じで出して行こうと思ってます。
kamaです。
涼君が押し入れの鉱石採集セットを見つけてより子ちゃんに再開するシーンに、
『ローズクウォーツが抜け落ちた鉱石採集セットのように、
涼の心にもぽっかりと隙間が空いているようだった。』
という一文を追加させてもらいました。
・・・詩的でしょ?
まさに、涼君の鉱石セットのくだりがホロリと来ました。短編物も拝読させて戴きましたが、瑠子シリーズはスリルがあっていつまでも読みたくなります。
↑kamaです。ありがとうございます。どこかホロリとくるシーンがあるのって、いいですよね。怪談は怖い話ばかりじゃないと思いますし。
奇々怪々に「怖いボタン」以外も欲しいです~。
また楽しみにしていてくださいね。
ボクはより子ちゃんが泥だらけになっても涼君を追いかけるとこでホロリと来ました。
より子ちゃん単独の話だけ見ていると、子供の誕生日になぜ教会から出られないより子ちゃんが家まで来たのかわからなかったけど、これでつながりました。
↑kamaです。ありがとうございます。朽屋瑠子シリーズは、ボクの作品の裏で起きてる解決編みたいな構成で、オムニバス的に楽しめるようにしてます。これからもよろしくお願いします。
今まで投稿話の中で27ページという最長の話を投稿されたkama先生お疲れ様です。ところで今回の話も場合によっては改稿などで短くなるでしょうか?
↑kamaです。ありがとうございます。改稿の可能性は無いとは言えませんが、今のところは「やり切った感」が強いので、あったとしてもたぶん1年後とか、あるいは改稿しないか・・・という感じです。そうですね・・・やるとしたら戦争の歴史を説明している部分をもう少しはしょるとか・・・ですかね。でもあの部分もより子ちゃん親子がいかにして生涯を閉じたかの部分なのでバックボーンとしては残しておきたい気もしますし。まぁとりあえず今は次の作品を出すことの方を優先したいと思ってます。ありがとうございます。
色々な方の長編作品を読んでいた際にkana様のクッチャルコシリーズを見つけ、初投稿から読ませていただいているのですがこの話で先に読んでいた作品と繋がってとてもテンション上がりました…!!
本当に楽しく読ませていただいてます!!ファンです!!!