あ つ い
投稿者:月子 (9)
短編
2023/02/04
22:03
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運動場まで移動している時のことです。
運動場へ行く間に、体育館の前を通って行くんですけれど、
視界の端にふと黒いものが入りましてね。
気になってそっちに目をやると、
まぁいたんですよね、たぶん絶対お亡くなりに
なっているであろう状態の方が。
全身黒焦げなんですよ。
髪も燃えたんでしょうね、ありませんでしたし、
真っ黒なものだから性別もわかりませんでした。
過去の火事を忘れないように…と行われている
避難訓練の途中で見ちゃったので、
私はビビりにビビり倒しました。
ビビっている私にお構いなしに、その黒いのは
うろうろと彷徨っています。
そうして私は気づいてしまいました。
それ、なにか喋ってるんですよね。
声は聞こえませんでしたが、いやに口の動きが
鮮明に見えてしまいました。
【 あ つ い 】
私は恐怖のピークに達し、隣にいた友人の手を
握りつぶしました。
…そのあとは何事もなくサラッと訓練も終わり、
サラッと家に帰りました。
しばらくは怖いとビビっていましたが、色々と
勉強やら遊びやらで忙しくするうちに
すっかり忘れていました。
それを思い出したのが昨年12月のこと。
2年生にあがって、また毎日楽しく過ごし、
もうすぐ冬休みだとはしゃいでいるときです。
あの日がきたのです、避難訓練の日が。
この話は怖かったですか?
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「Oh!」投稿者以外の方が見えていないようですし私にも分かりません。多分紛れた霊じゃないですか。
毎度とばっちりで友達の手が握りつぶされていることだけが気がかりです
せめてちゃんと病院には行けたのでしょうか
?すいませんが全く分かりません(゚∀゚)アヒャ